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「お前、髪の毛くらい乾かせよ。病み上がりだろ？」
『めんどくさいからいい。話ってなに？』
「……そんなに俺のことイヤ？はやく帰って欲しい？」
……その聞き方は狡い。
深呼吸した樹くんが話し始めた。
「………俺、今まで女に本気になったことなくてさ。Aが言った通り適当に遊んでた。女を落とすのもゲーム感覚で楽しんでた時期もあった。」
「大学に入ってからもそれは同じで…、でも去年の秋くらいにAに一目惚れしたんだ。もちろん外見だけじゃなくて、知れば知るほどハマった。」
「周りの女みたいに恋に溺れないところとか…、、ひとりでも生きていけるって思ってる芯の強いところとか。」
「………全部が全部、俺のタイプだった。」
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作者名：まかな
| 作成日時：2020年10月18日 20時
