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「……A、樹きたよ。起きれる？」
『………………ん、たいがくんありがとう。』
助手席に回って扉を開けてくれたけど
ここ数日、ろくに食べてもないからいきなり立ち上がって軽く貧血。
……グルグルして気持ち悪い。
よろけたところを大我くんが支えてくれた。
「え、A本当に大丈夫？」
『…………ちょっとグルグルしてる…。』
「きょも、俺が支えて連れて上がるからこいつの荷物持って。」
樹くんだ…。
もう会いたくないって思ってたのに。
なんで声を聞いただけでこんなに安心するんだろ。
『………じゅりくん…。』
「ん？…え、泣くほどしんどい？はやく部屋あがろ。掴まれ。」
もう優しくしないで。
お願い、あなたの前で弱いところ見せたくないの。
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作者名：まかな
| 作成日時：2020年10月18日 20時
