完全包囲【完】

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なんか色々納得できた。



ユーナが私だけを2組に残して帰ったこととか、
きょもがニヤニヤしながら私たちを見ていたこととか、
モリがジェシーくんのこと色々聞いてきたこととか、
さっき樹くんがジェシーくんのことを庇ってたこととか、







『…………そうなんだ…。』




「うん…、えっと、だからこれからちょっとだけでも俺のこと意識してくれたら良いなって。俺もう、なんか吹っ切れたからこれからガンガンに話しかけるし、ゲームだけじゃなくてデートにも誘うし…、」









『…ぁ、あのね、ジェシーくん。』




「ん？なに？」



『えっとね、あの…、私、土曜日にね、お兄ちゃんに香水買ってもらったの。』



「……？、うん？」



『お兄ちゃんが、良い女は良い匂いがするのが相場って言ってたの。良い匂いがしたら男は"おっ？"って思うって、そこから気になったりするって。』






こんなこと言われても意味分かんないよね…、
私も自分で言ってて意味分かんない…。






『えっと、だから…、ジェシーくんにそう思ってもらいたいなって思って………今日、香水つけてきたの。』



どうですか？なんてチラッと目線と上げると
顔だけじゃなくて、首も耳も真っ赤なジェシーくんと目が合った。



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