44 ページ44
.
「Aちゃん、今のこの状況で可愛いはないわ。」
『えぇ、甘えてくる慎太郎くんが可愛かっただけなのに。』
「可愛いじゃなくて、格好いいって言って。」
慎太郎くんの右手がするりと、私の頬へ移動する。
"俺だから恥ずかしいの？男に慣れてないから？"
佐々木くんに言われた言葉を思い出した。
あの時、分かんないと答えたけど今なら分かる。
佐々木くんだから恥ずかしかった。
佐々木くんを男の人として見たことがなかったから近くなった距離が恥ずかしかった。
…でも慎太郎くんは違う。
もっと触れて欲しいし、触れていたいと思うし
このままキスして欲しいなんて思う自分に戸惑った。
「ふはっ、そんな目で見ないでよ。我慢出来なくなる。」
『慎太郎くん、だいすきだよ。』
「…うん、俺も。大好き、」
大好き、と言った慎太郎くんの表情はどの雑誌でも見たことないくらい色気を含んだ顔をしていた。
あぁ彼は本当に私のことが好きなんだ、と思うと胸が苦しくなって鼻の奥がツーンとした。
「キス、して良い？」
小さく頷くと我慢していた涙が溢れ落ちる。
私のファーストキスは、
少ししょっぱい涙の味がした。
end
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1752人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SixTones」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まかな(プロフ) - じゅさん» ニヤニヤしてもらえて良かったです〜(^^)♪ 普段は優しい女の子ちゃんなんですけどね…（笑）お兄ちゃん怒らせた時の対処法分かってるのにしないから(;o;)笑 (2021年7月7日 1時) (
レス) id: 4fca202c8e (このIDを非表示/違反報告)
じゅ(プロフ) - おまけ読みました！もうニヤニヤしちゃいました〜ヒロインちゃん、意外にバッサリでウケる！兄との関係が秀逸で！ (2021年7月6日 21時) (レス) id: fc4aecf63b (このIDを非表示/違反報告)
まかな(プロフ) - じゅさん» わっ！さっそくありがとうございます！少し時間かかるかもですが待っていてください(*^^*) (2021年7月6日 17時) (レス) id: 4fca202c8e (このIDを非表示/違反報告)
じゅ(プロフ) - あ、ファーストキスじゃなくて、その次のキスでした！ごめんなさい！ (2021年7月6日 16時) (レス) id: fc4aecf63b (このIDを非表示/違反報告)
じゅ(プロフ) - 付き合ったその後の周り(スノスト・兄夫婦)視点のお話や、ファーストキスのお話が読みたいです！ (2021年7月6日 16時) (レス) id: fc4aecf63b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まかな
| 作成日時：2021年6月30日 15時
