ことばのチカラ ２【完】

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森本side





ケンカなんてしてないとか言い始めるAちゃんにびっくりする。





「いやいやいや、なら電話出てよ！スマホの電源切るのは反則！マジで焦るからあれ！」



『…ごめんなさい。次からはちょっと腹が立ってもちゃんと話し合いして解決します、。』








ヨシキくんの言ってたことはこれか、と思った。
Aちゃん自身が解決方法を定義して謝れる子だから、相手にもそうして欲しいと思うんだ。



そうだよね、なんでお互いそうなったか どこをどう直して欲しいかが分からないと解決のしようがないもんね。








「あのさ…、この流れで言うのはとってもダサいの分かってるんだけど 俺、Aちゃんのこと大好きなの。だから極力会いたいって思うし、連絡取れなくなるとかほんと論外で…。マジで生きた心地しなかった。」







いきなりそんなことを言われてびっくりした顔をしてるAちゃん。


俺だってもう少し、もう少しだけこの付かず離れずな距離を保ってデビューして落ち着いたら告白しようと思ってたよ！？







「……これからはファンじゃなくて、彼女として俺のこと応援して欲しい。俺を追いかけてくるんじゃなくて、隣を歩いてほしい。」



『……、』



「俺の彼女になってくれませんか…？」




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