ことばのチカラ ２【完】

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『あのね、ご存知の通り私 あの…そういうのよく分からなくて、。こうやって手を繋ぐのも、心臓が壊れそう です…。』





なんて小さく呟くともっとぎゅっと握られた。





「そっかぁー、心臓壊れちゃったら困るなぁ。」


『困ってる顔してない…、絶対楽しんでる、』


「あはは！ごめんね、結構楽しんでるこの状況。」


『手は…、このまま？』


「うん、もう手汗とか言われても離さない。」


『…慎太郎くんの手汗が凄くても？』


「それは…まぁ、ちょっと考えるよねぇ(笑)」


『ふふ、大丈夫だよ。慎太郎くんの汗は汚くないから。』


「いや流石にそれは無理があるわ(笑)」






なんて話してたら段々と緊張が解れてくのが分かる。昔も思ったけど慎太郎くんの言葉って魔法みたい。


甘い声は心地いいし、慎太郎くんの言葉は暖かい気持ちになる。








「そろそろ出前頼む？」


『うん！お腹すいてきたかも。』


「何が好きとかある？」


『ん〜、好き嫌いないから慎太郎くんがいつも食べるもの食べてみたい！』


「基本寿司か焼肉なんだけど(笑)」


『ならお寿司が良いな、私もお寿司大好き。』


「俺より？」





なんてニヤって笑いながら聞いてくるから
恥ずかしくなって空いてる手で顔を隠した。




「ごめんごめん、可愛い顔見えないから手退けて？」




そんなこと言われたらもっと顔がだせなくなるじゃん！


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