ことばのチカラ ２【完】

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『…ひとつ聞いていいですか？』



「ん？なに？」



『私、スノストに認知されてるっぽかったんですけど……どういう意味で認知されてました？…ライブとか舞台見に行ったときに何かやらかしてたのかな、って少し不安で…、』



「え！違う違う！いや、まじアイドルとして最低な話なんだけどさ、…まぁ思春期の頃に女の子からキャーキャー言われるわけじゃん？その中に可愛い子居ないかなって探すのがブームだったときあって。」





待って、待って、そんな言い方されたら
可愛いって言われてたのかなって誤解しちゃう。





「俺が初めて"慎太郎の子"を見つけたのは2015年の5月1日。綺麗に泣いてる子いるなって、あの子が"ファンレターのAちゃん"だったら良いなって思ったわけですよ。森本少年は。」


『ふふ、…はい。』


「森本少年が楽屋に戻ったら田中少年が騒いでました、下手側に可愛い子が居たって。5列目だったよね、すげぇ覚えてる。…ってさすがに席まで覚えてるのキモいね、俺(笑)」


『…………、』







キモくないよ、そんなことない、
ファンとしてこんな嬉しいことないよって言いたいのに全然言葉が出なくて首を横に振ることしか出来なかった。






「まぁ樹だけじゃなくて、皆んな下手側に居た子可愛かったねって言ってた。でも慎太郎のうちわ持ってたね、"慎太郎の子"次のライブも来るかな？って言われ始めたのが"慎太郎の子"の由来。」



『…………はぃ…、』



「SnowManもそう。よく一緒に活動してたから"慎太郎の子"って認知されてた。……ふはっ、よく泣く子だねぇ、Aちゃん。」



『…だ、って……、こんな、嬉しいこと……、ないです、』



「うん、俺も"ファンレターのAちゃん"と"慎太郎の子"が同一人物って、こんな嬉しいことないよ。ありがとう、ずっと俺のこと応援してくれてて。」



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