トリコ【完】

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当分先だと思われていた松村さんや共演者の方との顔合わせもあっという間にやってきた。







『松村さん。初めまして、白川Aです。先日は田中さんとジェシーさんにお世話になりました。……あと、色々と騒がせてしまってすみません。』



「あっ、SixTONESの松村です。こちらこそうちの2人がお世話になりました。むしろ僕たちデビューしたばかりなので白川さんに名前を上げてもらえて嬉しかったと言いますか…、」



『先日、田中さんにもそう言って頂けたんですけど…またうっかり問題発言しちゃいまして…。そのあとすぐこのお話だったんで内心ビクビクしてたんです。』



「アハッ、そうだった そうだった。ところで義理とはいえ姉弟役+カップル役だしもっとラフにいきましょう？」



『そうで…いや、そうだね。よろしくね、弟！』



「いや実際、俺の方が年上だし役名ならまだしも弟呼びはやめて？(笑)北斗でいいよ。俺もAって呼ぶから。」









松村さん…いや、北斗くんは大人しそうにみえて実はやり手？と推測してみたけど、撮影が進むにつれてそれは勘違いだと分かった。





本当は人見知りもするし、自分から行くタイプではないけれどダブル主演とはいえ年長の座長としてみんなを引っ張っていくために敢えてそういう雰囲気を作ってくれていたのだ。



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