神の御加護の元【完】 (ページ24)

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勢いで出てきてしまったが、
やらかしたことには最初から気づいていた。

でも自分のことならまだしも大我のことも馬鹿にされたように感じて黙っていられなかった。

『……落ちたわ、絶対。』

テンションがだだ下がりの中、帰宅すると大我がリビングで漫画を見ながら待っていた。

「お帰り～……、ってどうした？今日うちの面接じゃなかったっけ？」

『うーん…、ごめんね大我。多分…というか確実に落ちた。』

「え、何したの？」

『…ちょっと、色々？(笑)』

「A落とす面接官とかうちの会社に要らないんだけど。」

『いやー…、うん。確実にやらかした。』

「だからなにを？」

『ぅーーーーーーん…、言いたくない。』

「そっか…、なら今日はAの好きなものでも食べに行こ！ウーバーしてもいいし。」

『……中華、ウーバーしてくれる？』

「するする。そしたらお風呂は俺が入れてあげるし髪の毛も乾かしてあげる。特別に今日は腕枕もしてあげるよ。」

『…お風呂は1人で入るからいい。髪の毛だけ乾かしてよ。腕枕も首痛くなるからしなくていい。』

ほんとAはわがままだなぁ、なんて言われたけど8割は大我の願望が入ってたじゃないか。

なんてツッコむ気力もなかった。

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