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「……ごめん、なんか格好悪くて恥ずかしい。」
『なにが?大我はすごいよ、周りにそう感じさせないんだもん。猫みたいに気紛れな人だと思ってけど奥底ではしっかり未来を据えて色々考えてたんだね。格好悪くなんかない、かっこいいよ。』
「、ありがとう…。やっぱりAは俺が思ってた通りの人だった。猫みたいにって思ってたのは俺も一緒。気を許した人にしか見せない顔があるのはずっと見てて気付いてた。こっちから擦り寄ってもサラッと逃げる感じとか。でも周りがよく見えてて…、今も俺が欲しい言葉をたくさんくれる。」
『そんなことないよ、思ったことを言ってるだけだし。』
「中身のない"凄い"や"かっこいい"の言葉を幼い頃からたくさんかけられてきたんだ。分かるよ、Aがちゃんと心からそう思って俺に伝えてきてくれてること。」
…伝わってるなら良かった。
彼は不思議な人だなと心底思う。
さっきまで儚く消えそうだったのに、一瞬で空気を変えてどっしりと構えているように見えるんだもの。
未来の日本を背負う人はこういう人なんだ。
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作者名:まかな | 作成日時:2020年10月21日 6時