神の御加護の元【完】 (ページ13)

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『…興味出てきたから今、聞いてるんだけど。』

そう言うと、パァッと表情が明るくなった大我。
噛み締めるように「そっか…、そうか。」なんて言ってる。

「SixTONES COMPANY って知ってる？」

『うん。あの大企業でしょ？』

「うん、このままいけばそこの時期社長。」

ふーん、そうなんだ。
社長になるんだ、SixTONES COMPANY の…、

『えっ！？！？あの、SixTONES COMPANY の…、』

「すっごい間があったけど(笑)そう、だから俺が女の子からチヤホヤされてるのはそれがあるから。」

『…チヤホヤされてる自覚はあったんだね。そっか、だからか…。』

「ん？なにが？」

『いや……気を悪くしたら悪いんだけどなんか…、うん、消えそうだなって…。儚く感じたのはそういう重圧で押し潰されないようにだったんだね。』

そう言うと、大我がポロっと一粒綺麗な涙をこぼした。

「ご、ごめん。違うから、泣いてないから。」

『うん、分かってるよ。頑張ってるんだね、大我。』

なんだか今の大我も小さい頃から頑張ってきた大我も全部丸ごと抱きしめたくなった。

『大丈夫だよ、大我は強い。』

ポロポロと泣いてる大我をぎゅっと抱きしめた。

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