神の御加護の元【完】 (ページ19)

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「そんなに緊張するようなこと？」

『……あの、この前見ちゃって。』

ん？と優しい顔をして伺ってくれる大我に少し気持ちが落ち着いてくる。

『女の子エスコートして、車に乗せてるの見ちゃって…。何か理由があるんだろうなっていうのは頭では分かってるんだけど…、』

「……えっと、いつ？心当たりが…、」

心当たりがないってことはやましいって事がないって事で良いんだよね。

『4日くらい前、大学の購買の近くで…。』

「……あぁ！樹の！いや、あのときはまだ彼女じゃなかったんだけど、今はもう付き合ってるから良いか。樹の彼女が体調悪そうにしてて、家まで送ったんだよ。もちろん樹が来るまで車で待機してたし、家には上がったけど荷物持ちしただけだよ。」

……あぁ、ちゃんと理由があった。良かった。

『…そっか、良かった……。』

「…嫉妬、してくれたの？」

『………うん。嫌だなって思った。』

「えっ、それって…、えっ？」

ここまで言って強がる必要ないよね。

『好きだよ…、大我のことが好きだよ。』

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