HERO【完】 (ページ10)

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「じゃぁ、じゅったんとデートの練習する？」

なんて声が聞こえて、じゅったん先輩の方を向く。

周りのお友達から、おまえ！節操なさすぎ！とか
バカ！何言ってんだよ！なんて罵られてるのにニコニコ笑ってる。

ほっくんなんか目を丸くしてじゅったん先輩を見つめてる。

『あ…、大丈夫です。遠慮しておきます。』

と断ると爆笑しはじめる先輩たち。

「えぇー、なんでよ？俺、結構得意よ？」

デートが得意って、どう言う意味なんだろ。

「樹、しつこい。A、帰りどうする？俺今日部活ないけど、一緒に帰る？」

それは…、彼女さん的にどうなんだろう。
私ならいくら幼馴染みとはいえ女の子と一緒に彼氏が帰るってなったら嫌だけど……。なんて考えてたら頭に軽い衝撃。

「お前はなにも気にしなくて良いから。教室で待ってて。迎えに行く。」

そのままポンポンって2回バウンドさせて、私の返事も聞かずにじゅったん先輩たちを引き連れて帰って行った。

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