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モールを出るとあたりは薄暗くなっていて、心配するといけないからママに今から帰るとメッセージを送った。
バス停どっちだっけ、とキョロキョロしていると声をかけられた。
「ねぇねぇ！君、新入生代表の挨拶してた子だよね？可愛いから覚えてた。」
ただのナンパなら無視するけど、同じ高校となったら話しは別で視線を上げた。
『……ぁ、えっと、はい。そうです。』
「そんな緊張しないでよ！俺3年の樹！田中樹って言うんだけど…、知らないか。」
聞いたことある。ほっくんのお友達だ。
でもここでほっくんの名前出していいのかな。
どうしよう、緊張して頭が働かない。
「あ、もしかして人見知り？」
うんうん、と頷くとプハッと笑われた。
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作者名：まかな
| 作成日時：2020年10月20日 7時
