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「あ、北斗来た。」
顔を上げるとほっくんが公園の入り口で、
息を切らして立っていた。
「樹、わりぃ。助かった。」
「いや、全然。Aちゃん、ちゃんと北斗と話しな？多分誤解してる。」
そう言うと、じゅったん先輩は「しっかりしろよ」なんてほっくんの肩に軽くパンチをして帰って行った。
「A、帰ろう？」
『………やだ。』
「もう、遅いから。な？」
『………』
無視して歩き出した私の後ろからついてくるほっくん。
いつもなら無視すんなとか怒るのに。
怒られても今日は無視するけど。
私が怒ってる理由わかってるのかな。
じゅったん先輩にちゃんと話せって言われたけど、
ほっくんの顔見たら泣きそうになる。
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作者名：まかな
| 作成日時：2020年10月20日 7時
