続・オカンと7人の息子達。2 (ページ8)

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ふっと目を開ける。

"何時だろう"と時計を見ると

まだ、夜中の2時。

隣を見ると、一緒に寝てたはずの

愛ちゃんがいない。

ベットから起き上がり

ドアを見ると少し開いている。

もしかして出ていった……?

部屋から出ると

リビングの手間の廊下に集まる

たぁくん以外のお兄ちゃんたち。

『何してるん……?』

裕「ちょい、来て。」

口元に指を置いて

しーっと言いながら手招きする裕ちゃん。

裕ちゃんの隣に行って

リビングを覗くと

リビングにはたぁくんと愛ちゃん。

泣いてる愛ちゃんを

たぁくんが泣き止ましてる。

章大「たぁくん、めっちゃお兄ちゃんやで」

若干ではあるが、2人の会話が聞こえる。

あまり良くないが、

盗み聞きをしてみる。

　

忠義「愛ちゃんが、

オカンと会えんで寂しいんやったら

たぁくんのオカンを愛ちゃんに貸したげる。

寂しいやろうけど、夜には

オカンと会えるよ。

やから今はたぁくんのオカンで我慢して?」

「ん……」

　

隆平「あんだけ、嫌や言うてたのになぁ。」

すばる「たぁくんな、

愛ちゃん寂しがってるはずやから

オカンが寝た後に部屋から出てくるかもしれん

言うてずっと起きてたん。」

直前まで嫌がっていたたぁくんが

誰よりも愛ちゃんの気持ちを分かってあげていた。

　

　

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