続・オカンと7人の息子達。2 (ページ2)

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信五「たつ、弟ができたことないから

ちっこいのが来るの嫌なんやろ。」

忠義「そうやけど!」

"素直やな"と隆ちゃんが笑うと

頬を膨らますたぁくん。

たぁくん、これ癖やな。

『たぁくん、弟欲しいって

ずっと言うてたやないの。』

亮「そや、お前

俺のこと弟扱いしてたやんけ。」

忠義「そんなん昔のことやん！」

そう言われたら何も言われへんけど……

たぁくんはソファのクッションを

自分の膝に乗せて叩きながら

"とにかく、嫌や!"と嘆いている。

すばる「でも最初オカンが言うた時

"ええよ"言うてたやん、たぁくん。」

忠義「今嫌になったん!」

信五「ほんまに末っ子やな、たつは。」

クッションをパンパン叩くたぁくんに、

信ちゃんが苦笑い。

初めて、自分より下の子が来るから

そりゃ末っ子としてはいいもんじゃないか。

でも、もう

預かるって言っちゃったからなぁ……

『でも、ええよ言うたから……

たぁくん、ごめんなぁ?』

忠義「んー……」

口を尖らせて少し下を向くたぁくん。

"ごめんね"と頭を撫でる。

もう少したぁくんの気持ちを考えるべきやった。

忠義「今日、カレーにしてくれたら許す」

『了解いたしました。』

カレーで許してくれるみたい。

今日は特別美味しいカレーを作ろう。

隆平「いつ来るん?明日?」

『いやぁ、今日の夜……』

信五「突然やな」

すると、たぁくんが私の膝に座る。

5年生のたぁくんは

なかなか、ずっしりくる。

　

　

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