one hundred-nine ページ22
A｢んっ…｣
ゾロ｢A！｣
Aは少し顔を歪めて目を覚ました
まだ本調子じゃないのか、ぼーっとしたまま辺りを見回した
A｢医務室…？｣
ゾロ｢あぁ。半日くらい寝てたぞ。今は夜だ｣
A｢夜…｣
そう呟くと、Aはいきなり目から雫を垂らした
ゾロ｢!?｣
俺が驚くと、何かが吹っ切れたように次々と泣き始めたAは、いよいよ止まらなくなった
ゾロ｢A、大丈夫か？どこか痛いのか？｣
A｢そんなんじゃないわよ…バカじゃないの｣
ゾロ｢じゃなんだよ｣
A｢……怖いの｣
ゾロ｢え…｣
A｢怖いの。自分を制御出来なかった自分が。今度そうなったらホントに仲間を傷つける事になるかもしれないって｣
ゾロ｢でも、ちゃんと俺はお前を止められた｣
A｢うん。聞こえてた。ゾロの声。止まれ、戻ってこいって。でも私が戻れなかった｣
ゾロ｢先生が、戻してくれたろ｣
A｢…そうだね。でもこれからの旅で先生と行動する訳じゃない。先生は海賊にまたなる気はないし、私も一味を抜ける気はないから｣
ゾロ｢そうなると、力ずくで止められても俺達じゃ力不足だと？｣
A｢そうじゃない！ちゃんと信頼してる！…つもり。だから、だからね｣
ゾロ｢おう、｣
A｢私も頑張るから。もっと強くなれるように頑張るから。それでもダメだった時は、お願い。私を助けて｣
初めて、Aが俺に助けを求めた
すごく驚いた。まさか、こんな事言われる日がくるなんて
俺はあの戦いでAを護ることも、救う事も出来てないのに
それでも、必要としてくれんだなぁ
ゾロ｢…もちろんだ。何を今更って感じだけどな。俺だけじゃなくて、アイツらもしっかりお前を助けてやれるから。安心して頼れ｣
A｢……うん。…ありがとう｣
いつの間にかAの目からは涙が消えていて、代わりに綺麗な笑顔が咲いた
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roronoa(プロフ) - しのさん» なるほど！後日談みたいな感じで書けそうです！書いてみますね！リクエストありがとうございます！ (2019年3月2日 9時) (
レス) id: db68d308ed (このIDを非表示/違反報告)
しの - ゾロとの子供とかみたいです！ (2019年3月2日 1時) (レス) id: 5129f74190 (このIDを非表示/違反報告)
roronoa(プロフ) - 零(ゼロ)さん» いえいえ！こちらこそ読んでくださってありがとうございます！ (2018年10月21日 14時) (レス) id: db68d308ed (このIDを非表示/違反報告)
零(ゼロ)(プロフ) - とても面白かったです！ありがとうございます！ (2018年10月21日 13時) (レス) id: 9a3d801151 (このIDを非表示/違反報告)
roronoa(プロフ) - 零(ゼロ)さん» はい！ (2018年10月17日 18時) (レス) id: db68d308ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：roronoa | 作成日時：2018年3月18日 10時
