one hundred-seven ページ20
俺は何度も何度もAに声をかけた
アイツが元の状態に戻るように、もうこれ以上自分自身を汚さないように
それでもなおもがくAに、俺は力で負けそうになった
そんな時だった
ショウ｢────A!!俺は元気だ!!｣
ゾロ｢っ…！｣
ショウ｢だから!!戻ってこい!!｣
A｢っ!!｣
ショウ｢大丈夫!!もう、自分を傷つけるな｣
A｢せ、んせ…｣
ﾊﾞﾀｯ
ゾロ｢A!!｣
自我を取り戻したAは“先生”と呟くと、意識を失ったように倒れ込んだ
危機一髪で俺が支えると、規則正しい寝息を立てながら寝ていった
ゾロ｢ったく…馬鹿野郎｣
無事を確認して、一安心した反面、俺はどこか敗北感を味わっていた
俺の言葉では止まらなかったのに、…
ゾロ｢先生の声だと、止まるのか…お前は｣
これから俺に、コイツを支えられる位の力はあるのだろうか
ショウ｢よっ…こらせっと。治った｣
チョッパー｢治ってねーよ!!まだ動くなよ!?｣
ショウ｢なんだよ、動けるから平気だ。治療してくれてありがとな！｣
チョッパー｢そそ、そんな事言われても嬉しくねーぞコノヤロー♡｣
サンジ｢嬉しそうだな｣
先生が立って俺のところへ来た
少し、殺気が感じられる。今まで戦ってきた中で1番静かな殺気だ
ショウ｢A…俺の為にありがとうな。安心して眠っとけ。後は俺がやる｣
ゾロ｢だがアンタ、酷い怪我して…｣
ショウ｢俺が大丈夫っつったら大丈夫だ。お前もありがとな、Aを止めてくれて｣
ゾロ｢…いや、俺は別に…｣
ショウ｢さぁ、起きてこいラトル!!今までの借り、返してやるよ!!｣
ラトル｢…！！｣
両手の拳を突き合わせた先生は、勢いよくラトルに向かっていった
さっきの自我を失ったAよりかは遅いが、俺たちの数倍は速い
さすが夜兎と言ったところか…
そしていつの間にか、ラトルは白目を向いて倒れていた
ショウ｢よっし！お掃除完了！｣
ルフィ｢つえぇ…！すげぇ！かっけぇ!!｣
ショウ｢そんな褒めんなよ！照れるだろ！さっさとここから立ち去るぞ、俺すごくやばい｣
チョッパー｢？？あーっ!!傷口開いてる!!だから言ったのに!!動くなって!!｣
ショウ｢あっはっはっ！おい緑君！Aを頼んだぞ！｣
ゾロ｢はっ!?お、おう!!｣
俺達は足早にその場を立ち去った
one hundred-eight→←one hundred-six
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 166人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
roronoa(プロフ) - しのさん» なるほど！後日談みたいな感じで書けそうです！書いてみますね！リクエストありがとうございます！ (2019年3月2日 9時) (
レス) id: db68d308ed (このIDを非表示/違反報告)
しの - ゾロとの子供とかみたいです！ (2019年3月2日 1時) (レス) id: 5129f74190 (このIDを非表示/違反報告)
roronoa(プロフ) - 零(ゼロ)さん» いえいえ！こちらこそ読んでくださってありがとうございます！ (2018年10月21日 14時) (レス) id: db68d308ed (このIDを非表示/違反報告)
零(ゼロ)(プロフ) - とても面白かったです！ありがとうございます！ (2018年10月21日 13時) (レス) id: 9a3d801151 (このIDを非表示/違反報告)
roronoa(プロフ) - 零(ゼロ)さん» はい！ (2018年10月17日 18時) (レス) id: db68d308ed (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：roronoa | 作成日時：2018年3月18日 10時
