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『なんなのよ、アイツ!!!!』
放課後、クラスは帰る人もいれば部活の準備に追われる人もいる中Aは机をばんっと叩いて立ち上がった。
「荒れてるねぇ…」
隣に座っている有紗はというと淡々と部活の準備をしていた。
『荒れるわよっアレの何処がいいの?』
何故ここまでAが荒れているかと言うと、玲王に下着を見られたのが原因なのだが、見られた下着が良くなかった。
まさか、今日に限ってクマ柄だなんて…。
思わず平手打ちをしてそのまま図書室から走って逃げてこの時間になってしまった。
「まぁ、御影くんもわざと見たわけじゃないし、彼は…ちょっと一言多いだけだよ?」
『それが問題よっ!!』
「でも、落ちた時も助けてくれたんでしょ?本も取ってくれて…普通の女子だったら発狂もんだけどなぁ…」
『私が普通じゃないみたいな言い方辞めて…それに、有紗だって別に発狂しないでしょ?』
「んー御影くんではしないかなぁ〜」
しれっと酷いことを言いながらも有紗は準備が終われば立ち上がりニコッと笑った。
「ともかく、平手打ちは謝った方がいいんじゃない?」
『…やっぱり?』
「そうだよ。くま柄だったからって…ふふっ…あの御影くんに平手打ちっ…ふふふふっ面白すぎるッ…」
『他人事だと思って…』
笑っている有紗を見れば面白がっているだけじゃないなんて思いながらもムスッとした。
「まぁまぁまぁ、ほらっ御影くんに会うの気まずいなら私が一緒に行ってあげるし」
『ほんと?』
「うん、多分今日からだった気がするから。」
『今日から…?』
有紗の意味ありげな発言に首を傾げつつもAは有紗に着いて行った。
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蝶華(プロフ) - ひちゃさん» コメントありがとうございます。そう言って頂いてとても嬉しいですっ*.(๓´͈ ˘ `͈๓).*ちょっとずつ更新して行くので見届けてくれると嬉しいです。 (2023年1月4日 7時) (レス) id: a17d0f1e26 (このIDを非表示/違反報告)
ひちゃ(プロフ) - 初コメ失礼します。凪との関係性も玲王との距離感も全部最高の神作品でした、、、!無理せず更新頑張ってください! (2023年1月3日 23時) (レス) @page12 id: abb55eea3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蝶華 | 作成日時:2022年12月31日 7時