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凪は私の宝物…ね。
御影玲王は、選択授業中にぼぅっと考えていた。
今日は、丁度この時間の授業の先生が休みなので自習になっている。窓の外を観ながら色々考えていると肩をとんとんっと叩かれたので誰だと思い後ろを振り替えた。
「なんだ霧崎か…」
「え〜なんだっとはなんだだよ。」
霧崎有紗は、中学時代からの付き合いで良く一緒に学級委員をやっていた記憶がある。周りのヤツらと違って俺を、御影コーポレーションとかそんなの関係なくただ”御影玲王”として扱ってくる。こいつもちょっと変わってるやつだ。
「なんかようか?」
「最近、楽しそうだなぁ〜と思って…。Aにちょっかいかけてるでしょ?」
「言い方に棘があんな…」
「そう感じたらなら謝るわ。でも、否定しないでしょ?」
「まぁ…。」
自習中なので皆が好き勝手騒いでいる教室で2人だけ沈黙が走った。その沈黙に負けたのは玲王だった。
「あのさ…如月と凪って本当に付き合って無い訳…?」
有紗の顔をじっと見て玲王は真剣な顔で首を傾げた。
有紗は少し固まったと思えば、いきなり笑いだした。
「ふっあははは…待ってそーいうこと?…あの御影君が?あははっ…そんな顔できんだ?」
「おぃ!!何笑ってんだよ…人が真剣に聞いてんのに」
「ごめん、ごめん。ふふふっ御影君がそんなに人に興味持つの珍しいなぁーと思って。」
「んだよ…うるせー。」
そんなことは…あるかも知れ無いと思いほぼ図星見たいなものなので玲王は前を向いてしまった。
前を向く相手を見て有紗はごめん、ごめんと言いながら笑っている。
全然ゴメンと思ってないだろなんて思いながらも玲王はまた振り替えて有紗の方を見た。
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蝶華(プロフ) - ひちゃさん» コメントありがとうございます。そう言って頂いてとても嬉しいですっ*.(๓´͈ ˘ `͈๓).*ちょっとずつ更新して行くので見届けてくれると嬉しいです。 (2023年1月4日 7時) (レス) id: a17d0f1e26 (このIDを非表示/違反報告)
ひちゃ(プロフ) - 初コメ失礼します。凪との関係性も玲王との距離感も全部最高の神作品でした、、、!無理せず更新頑張ってください! (2023年1月3日 23時) (レス) @page12 id: abb55eea3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蝶華 | 作成日時:2022年12月31日 7時