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『げっ…』
｢おぃ…げっとはなんだ失礼な。｣
玲王は前の席に座るとニコニコしていた。
…なんか怖い。
『名乗らない方が失礼かと…』
｢ん？あぁ、たしかに。俺の事知らない奴なんていないと思ってたからさ。俺、御影玲王。｣
ニコニコ笑って玲王はそれでお前は？って顔をしてる。ちょっと苦手なタイプかもしれないなんて思えばAは目線を逸らした。
『…如月…A』
｢如月Aか！！よろしくなっ｣
『あの…お昼の件で変な噂が流れてるのですが…』
｢あぁ、あれだろ？俺がお前に告白したとかしてないとかって奴。｣
どうしてそうなったんだろうなぁーって笑っている相手を見て頭を抱えた。
『そりゃそうでしょう！！パンピな私と御影コーポレーションの御曹司の息子が絡んでるのがおかしいんですって』
普通に考えて、周りから見たら月とすっぽんが喋ってるのと一緒なのだ。それで悪目立ちして噂が独り歩きしてるのが今の現状だ。
｢関係ねぇだろ。そんなの気にすんの？｣
ずいっと顔を近づけられればいちいち近いと思えば少し椅子を引いて離れた。
自分が目立つって分かってないの？
私は目立たずにただ凪と一緒に高校生活を送りたいだけなのに…。
『とっともかく、御影くんには関係なくても私には関係あるんです。てか、なんなんですかいきなり凪の彼女なんて聞いて…』
その時ハッとした。
もしかしてこの人…。
｢おっ察しが良さそうだな。俺、凪と一緒にサッカーしたいから協力して欲しいんだよ。｣
ビンゴだった。
そうよね、そうじゃないといきなり知らない女に
｢お前、凪の彼女？｣なんて聞かないか…。
だがしかしAの返答は決まっていた。
『えっ無理…』
そこで玲王とAの間に沈黙が走った。
無論、睨み合いに勝てる訳もなくAは顔を逸らした。
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蝶華(プロフ) - ひちゃさん» コメントありがとうございます。そう言って頂いてとても嬉しいですっ*.(๓´͈ ˘ `͈๓).*ちょっとずつ更新して行くので見届けてくれると嬉しいです。 (2023年1月4日 7時) (
レス) id: a17d0f1e26 (このIDを非表示/違反報告)
ひちゃ(プロフ) - 初コメ失礼します。凪との関係性も玲王との距離感も全部最高の神作品でした、、、！無理せず更新頑張ってください！ (2023年1月3日 23時) (レス) @page12 id: abb55eea3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蝶華 | 作成日時：2022年12月31日 7時
