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「ふぅぁ〜…」

『お、おはよ。ほら早く準備しないと遅れるよ?』

素っ裸のレオナを洗面台に連れて行き歯磨きをさせる。自分はとっくの前にしたくは完璧に終わらせてある。

『髪がボサボサ…。ほら、かひをむすふから(髪を結ぶから)。』

ゴムをくわえ素早く三つ編みを作る。

『今日はアレンジ。』

両サイドの三つ編みと後ろ髪を纏めてポニーテールに仕立て上げる。

「んー…。」

『早く着替えて。その立派な物を仕舞え。』



「余裕で間に合ったっすね。」

『よかったー』

「おはようございます!レオナ先輩、ラギー先輩、A先輩!」

『ジャックん。おはよー。』

「おはようさん。ジャックんって。」

「はよ。」

「A先輩、放課後特訓に付き合ってもらえませんか?」

『おけ。』

「大変っすね。」

『可愛い後輩の頼みだからね。』



「レオナさん人使い荒いんっすよ。」

『あははっ。確かに言えてる。ま、俺が奢ってあげるからさ。』

「それはありがたい。」

『にしても…あの集まりやけに騒がしいね…。』

「エーデュースが騒いでら。あの首輪を見る限り大方リドル君を怒らせたんでしょ。」

『今年のハーツラビュル厳しいからね。』

「ケーキ食っただけで首を跳ねられるって本当あり得ないんですけど。」

『訂正、自業自得。』

「さ、早く買わないとなくなるっすよ。」

今日の大目玉の商品を手早く買い、ラギーの分も買う。

「あざーす!」

『どういたしまして。』



『さてどうしたもんかな。この薬品が…』

今は魔法薬学の時間。

「ちぃせぇな。」

『うるせぇぞバカレオナ。』

Aは背が小さいため台に登って攪拌をしている。

「仔犬。大丈夫か?もう少し高くするか?」

『台より背を伸ばす薬ください。』

「それは無理だ。」

『くそが!』

泣きながら攪拌を続ける。

「おっ?おいA。こんな石ができたぞ。」

『綺麗だな。』

「ま、俺たちは見飽きたけどな。」

『それは言わないお約束。』

「そこ!集中を切らさない!」

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作者名:矢印 | 作成日時:2020年5月29日 2時

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