君の側で (ページ43)

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「大体なぁ、アイツらは何も知らない草食動物を騙して、身ぐるみ剥ごうって悪党だぜ。遠慮する必要がどこにある？卑怯だろうが、場外乱闘だろうが、契約が無効になりゃこっちの勝ちだろうが。」

レオナらしい考え方だな。今回だけはその考えに賛成させてもらおうかな。

「さっすがレオナさん！骨の髄まで卑怯者！」

それ褒めてるの？

「前回の反省、してませんね？」

「言ったろ？俺はいつだって全力を尽くす、ってなァ。」

「…目には目を歯には歯を、か。よし、残り2日、全力でアズールに張り付いて契約書を破くチャンスを狙うぞ！」

「みんなで頑張ろう！」

「じゃ、せいぜい頑張れよ1年坊ども。」

「えぇっ！？協力はしてくれねーのか！？」

「なんで俺が。サービスでヒントは与えてやったろ。あとはテメェらで勝手にやれ。じゃあな。」

「ってわけで、俺もここで。3人とも頑張るッスよ～。」

『俺もこの後レオナの世話があるからじゃあね。』

「は、薄情者～！！」

「珍しいッスね、レオナさんがあんなに助言をしてやるなんて。」

『あ、それ思った。どうした？』

「あン？」

「なんだかんだ、素直な後輩は可愛いってことッスか？」

「バーカ。そんなわけあるか。1年坊どもを上手く使えば、労さずしてタコ野郎の弱点を握れるかもしれねぇだろ。ま、それほど期待はしてないが。」

「なるほど。流石ッス、レオナさん。」

『おだてると調子乗るからやめろ。』

「んだよ、お前はタコ野郎の弱点を知りたくねぇのか？」

『まぁ、知りたいけど。弱点を黙秘する代わりになんかリターンが見込めそうだし。くれないなら大っぴらにするだけさ。』

「ハハッ！そんな生温いことしても逆に可愛そうなだけだろ。○す気でやれ。」

『はァい。』

「うーわ…2人とも根っからの悪党だ…。」

2人の悪い顔を見てラギーは歯向かおうとは思わなくなったそう。