君の側で (ページ34)

今日:15 hit、昨日:10 hit、合計:114,477 hit

34 ページ34

毎日食べさせられるのは本当に勘弁して欲しいものだ。体重増量計画とか訳の分からない計画も立てられるしで散々な目に遭っている。

今日も並の一人前をなんとか食べ終わり、ジャックが監督生とゲリムを連れてきて4人と半人2人で談話室で話している。

嫌な予感がする。

予感は的中する。ジャックが監督生を連れてきたのは驚きだけど、更に寝床まで提供しろと提案してきたのだ。

『図々しいにも程がある。』

「却下だ。」

「そんなに即答しなくても…」

第一あのタコにそんな勝負挑む時点で大間違いなのだ。あいつらはー

と言いたかったがレオナが淡々と話を進めていく。ここは寮長であるレオナに任せるか。

にしてもオンボロ寮を勝手に担保にしていいのか？クロウリーが怒っても庇ってやれないぞ。

「あ、そうだ。コイツらレオナさんの部屋に置いとけばいいじゃないッスか。」

は？

ラギーの考えてることが薄々読み取れる。大方レオナの世話が面倒なだけだろう。ほらガチギレ寸前だぞ。喉唸らせてるし。

「いやぁ～、Aさんの傷まだ癒えきってないじゃないッスか～。そんな状況で色々させるのも可哀想じゃないッスか～？ついでに俺の雑務も押し付けられるし。シシシッ！」

「！A…」

『あ、俺大丈夫なんだけど。ひび割れは治ってないけど普通にできるぞ。そして聞こえてんぞ。』

そう言っても聞かない奴ら。聞けよ。あとレオナは俺の名前が出たらすぐ反応する癖直せ。

「だがそう簡単に俺とAの傍に置いておくわけにもいかねぇな。」

レオナがそこにいる寮生を集める。どうやらバトルで置いておくかを賭けるようだ。どちらにせよ、面倒ごとだけはやめてほしい。

結局寮生が負け小間使いとして置いておくことになった。

「俺の顔に泥を塗ってんじゃねぇよ。」

あ～これはキレてますね。後で俺が怖いやつだ。あの寮生達の魔力、後で藤に吸わせてやる。

「おいA、今から俺の部屋に来い。お前達はその後から入れ。いいか？許可するまでは談話室でラギーやジャックとでも話とけ。」

「は、はい。」

「Aさん頑張れ～。」

『ラギー○す。』

はぁ、機嫌取りはヤダって言ってるのに…。渋々後をついていく。後ろを見ればこの後起こることを知っているラギーと訳の分からないという顔をするジャックと半人。

『覚えておけ。』

そう言い残し談話室を後にする。