君の側で (ページ30)

今日:1 hit、昨日:10 hit、合計:114,463 hit

30 ページ30

1週間後…

「よし仔犬ども、授業を始めるぞ。行儀良くお座りしろ。今日はまず、テストの返却を行う。」

わいわい

「はしゃぐんじゃない。ステイ！…では番号順にテストを取りに来い。1番！ーー」

「13番！レオナ・キングスカラー。」

「おう。」

「今回はよく頑張ったな。またあいつに教えて貰ったのか？」

「当たり前だろ？」

レオナは馬鹿ですか？ーーはい馬鹿です。包み隠さず言う男です。

「14番！A・キングスカラー。今回もよく頑張ったな、満点だ。」

『当然です。』

「お利口さんだ。」

『へへっ。』

席に戻りレオナに確認する。

『何点だった？』

「100。」

『うんうん、いつも通り。』

しかし、クルーウェル先生が深妙な面持ちで話始める。

「お前達も今回はかなり勉強したようだな。小テストの時に比べてかなり…いや、だいぶ、ちょっとおかしいくらいに平均点がアップしている。魔法薬学のテストは全学年が平均点90点を超えている。魔法史もなかなかいい成績だったとトレイン先生に聞いてる。」

『え。まじ？』

「大方不正した奴が多いんじゃねぇか？」

『だいぶおかしいね…。』

これはなにか裏がありそうな予感。

「では、授業を始めるぞ。テキストを開け。」

全てのテストを受け取り、成績優秀者表を見に廊下に出るが既に人だかりが。いつも興味なさそうにしてる奴らも見ている。今回は皆自信があったようだ。

『今回は同率１位で入れたな。お、２年と１年の表にも2人が載ってる。あとで褒めてやらなきゃな。』

「俺は褒めてくれねぇのか？俺も１位だぜ？」

『まだ言うのか。にしても全教科満点の奴らが今回は多いな。30人もいる。』

「多すぎるな。」

「無い！俺の名前が無い！」「俺もだ！」

なんだか周りが騒がしいな。そこまで叫ぶか？いつも入ってない奴らが。

『ん？あの三馬鹿もいるじゃん。…話の内容的にリストに入って無いみたいだけど。』

「レオナさん！Aさん！やりましたよ！俺Aさんのおかげで上位に入り込めたッス！」

「俺も入れました。」

ジャックとラギーは大喜びしてる。可愛い。

『本当に良かったな！後で褒めてやる。』

「契約違反になっちゃう！」「え？お前も！？」

『ん？契約違反？』

「テストに関係ない単語が聞こえたッスね。」

「取引かなんかしてたんすかね？」

「馬鹿どもの話はどうでもいいだろ。」

それもそうかと寮に戻ろうとすると

目の前がイソギンチャク畑に。