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本当になんでこうなったんだ?

『はぁ〜…』

「どうした。」

こんな状況なら誰でも頭抱えたくなるだろ。後輩2人に加えて同級生(留年経験済み)を一緒に教えるとなると。

『誰のせいだと思ってるんだ。』

「「「俺のこと(ッスか?)」」」

『自覚あるなら自分で勉強しろ!』

「でもA先輩の教え方先生達よりわかりやすいです。」

「そうッスよ。お陰で俺も上位狙えそうだし。今日は出来る科目があったから良かったものの、明日以降は散々になるッス。」

「俺はいつでも出来るしな。」

『ならお前は寝てろ!』

「ほう、俺をおいて他のやつと仲良くやるとは…」

『ヒェッ…』

あの目は獲物を狙ってる時の目だった。



『晩ご飯どうする?食べるなら今から作るけど。』

「「ゴチになります。」」

「食う。」

さて、なに作ろうか。そうだ、あれを作ろう。



「「おおっ!!」」

「ふーんうまそうじゃねぇか。」

今日のメニューはオムライスにデザートの洋梨のコンポートだ。

『卵が難しかった…。』

「上出来じゃねぇの。」

「言葉がきついッスよ。」

「そうですよ。失礼じゃないですか。」

「あ?後輩がぎゃあぎゃあ騒ぐな。」

全くこいつらは毎回こんなやりとりしてる気がするんだが。

『早く食べないと冷めるぞ。』

呆れて言えば食べ始める3人。

「うめぇ!」「これ美味いっす!」「ん。」

『それは良かった。』

尻尾が全員動いてて笑いそうになったのは秘密。



「さて再開しますか。」

「そうッスね。」

『うん。夜更かしは逆効果だからあと1時間だね。』

「…」

珍しく静かにペンを動かすレオナ。ここまで静かだと逆に怖いな。



時間は9時半になり勉強会をお開きにする。

『居眠りしてた奴はわかっているな?』

「ぶはっ!それトレイン先生の真似ッスか?」

『似てたでしょ?』

「真似とかうぜぇことすんなよ。」

「どこからその声出したんですか?」

『秘密。』






さてさっさと寝よ。明日も早い。

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作者名:矢印 | 作成日時:2020年5月29日 2時

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