君の側で (ページ25)

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『ーーーーん？』

目を覚ますと目の前にレオナが。

『！？んんんーーーーッ！？』

口が塞がれてしまい声が出せない。

「A！！！」「Aさん！！！！」「先輩！よかった！」

『ブハッ……ﾊｧ、ﾊｧ…な、なんで！』

「あ？お前がオーバーブロットして暴走した挙句息をしてなかったから人工呼吸をしてたんだろうが。」

『え？オーバーブロット？…俺が？』

「えぇ、Aくん。あなたは何も覚えていませんか？」

『なんか怒ったところから記憶が曖昧だな…それになんか悪い夢を見てたような…。』

「ふむ、話を聞くにAくんは怒りによる負のエネルギーが増幅しブロットに取り込まれてしまったのでしょう。」

「いや、多分それだけじゃねぇ。」

「と、いいますと？」

「ここでいうとこいつが引き籠るからいわねぇよ。」

「…まぁ、よくわかりませんが察しました。」

『……。』

「Aさん、立てますか？」

『あ、ありがとう。ラギー。』

ラギーの手を借りなんとか立ち上がる。

「全く迷惑ばかりかけやがって。」

『…ｸﾞｽｯ…ご、ごめん…。』

「はぁ～…ったく。ほら。」

レオナが胸に引き寄せる。

『ちょっ！？』

「お前撫でられたかったんだろ？ほら、いい子いい子。」

『んなっ！？ば、馬鹿にするな！！』

「あははっ！いつもの2人に戻ったッスね。」

「本当そう言うのは別のところでやってくれないかな？風紀を見出すなら首をはねてしまうよ？」

「まぁ、そう怒るなって。」

「先輩どこか痛みませんか？」

『大丈夫だよ。心配ありがと、ジャックん。』

「ウッス！」

皆で笑い合いAの生還を喜ぶ。

「後で俺の部屋に来い。」

耳元で囁かれAは顔を赤らめる。

『～～～ッ！』

悪戯に笑うレオナ。Aにとってどこか懐かしい笑顔だった。

トントンッ

壁をノックする音が転がる。

「入れ。」

『…入るぞ。』

「やっと来たか。」