3 始まりの物語 ページ3
小脇に抱えられた少年が声を荒げる。
『離せぇ〜!クソレオナ!』
「お前歩幅小せぇんだよ。」
『なんで式典の日にこんな羞恥を晒さないといけないんだ!』
「いい加減機嫌直せよ。あとで飯奢ってやるからよ。」
『ぐぬぬっ…。その程度で俺が釣れるとでも思うなよ。』(ぴょこぴょこ)
「…素直じゃねぇな。」
話をしているが今は寮分けが行われている。そして今年は一味違った。騒がしいと思えば地味な男を連れてくるや否やなんと鏡が魂の形を見れなかったのだ。
『ありゃ〜そんなことがあるのかね。』
「あの鏡、ついにボケたか。」
そんなことはさておきサバナクローに寮生が全員集合。そして視線は寮長と副寮長に集まる。
「おい、あれって噂のキングスカラー家の?」
「おいまじかよ。」
「2人も観れるとかやばすぎだろ。」
『…視線を感じる…。』
「グルル…」
「「「ヒィッ」」」
『あ?なんか騒がしいな…って狸が走っている。追いかけた方がいいかな。』
「ほっとけ。行くぞ、早く終わらせて寝たい。」
『お前ってやつは。』
サバナクロー寮生達が鏡を潜る。潜り抜けたそこにはゴツゴツした寮が佇んでいた。
寮長レオナがフードを取ると同時に話始める。
「ここがサバナクローだ。」
『ようこそ。サバナクローへ。俺は副寮長のA・キングスカラー。こっちはレオナ・キングスカラー。よろしくね。』
「さて…ここでは強い奴が上に立つ。どう言う意味かわかるか?」
『…勿論ただ戦うだけじゃ味気ないよね。ってこと勝った1人には1番いいクラスの部屋を使う権利をあげよう。まぁ…寮長クラスではないけど。』
「さぁ…お前らの強さを見せてみろ。」
戦いの火蓋が切られた。
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作者名:矢印 | 作成日時:2020年5月29日 2時