31話 ページ33
―――芝健Side―――
練習の合間も、まりんは
携帯に夢中
芝健「ねぇ、まりん」
まりん「あとで」
芝健「いまがいい」
まりん「なに」
芝健「まりんもAが好きなの？」
思っていたことをついつい聞いてしまう
動画を見ていたから認識はあったけど
実際に会ったのはニコニコ動画のイベントが初だった
だから、一目惚れとかかなー…なんて
それに無反応なまりん
と、気になっているのか
踊るのをやめたまさと
まりん「…知りたい？」
携帯から目線だけをこちらに向けて
怪しく笑うまりん
芝健「…知りたい」
まりん「まぁ、教えないけど」
まさと「えええええええええ！？」
俺が何か言う前にまさとが叫ぶ
それに驚いたまりんは中指を立てた
まりん「うるさい」
まさと「ごめんなさい」
まりん「俺は気になることがあるだけ」
芝健「そう、なんだ」
もし、まりんも好きだったら
結婚して、幸せな家庭を築いて
俺たちの手の届かない場所にいくのかな…
まさと「てか、まりんくんがAのこと好きだとしたら
健くん諦めようとか思ってない？」
芝健「え」
まりん「…」
「なんでわかったの」というような顔になっていたのだろう
まりんは呆れた顔をしていた
まりん「なら、なおさら知りたくなる」
芝健「なにを！気になる！」
まりん「俺たち夫婦の未来にかかわることだし！」
芝健「俺にも言えないのかよｗｗｗ」
まさと「夫婦の仲に亀裂が！？」
俺を元気づけようとしてくれたんだろうな
まりんはいたずらっ子のように笑って
練習を再開した
確かに、まりんが好きなら俺は諦めてる
だって、幸せになってほしいじゃん？ｗ
Aはかわいいし、美人だし
俺にはもったいないかなって思うし
まさと「健くん」
芝健「なに？」
まさと「俺思うんだけどさ、Aはなにかあった子で
何かの理由でこっちに来て、信頼できる人探してたと思うんだよね」
芝健「う、うん」
まさと「そこで俺たちに会って、健くんと仲良くなって、
Aは幸せだと思う」
芝健「…うん」
まさと「だから、もっと幸せにしてあげないとね！」
芝健「あったりまえじゃん！」
元気よくそう言ったけど
不安で仕方がない
拒絶されるのが怖い
嫌われたくない
この心配をなくすためにも
まりんがAとデートをするのだろう
わかっていても、羨ましいと思っちゃう自分がいる
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彗(プロフ) - ムユさん» ありがとうございます！私もムユさんの作品みてますよ！楽しみにしてます！がんばってください！ (2018年7月9日 15時) (
レス) id: d507c4ecdc (このIDを非表示/違反報告)
ムユ - 彗さんの好きです！これからも頑張って下さい！ (2018年7月9日 14時) (レス) id: 0352392d10 (このIDを非表示/違反報告)
彗(プロフ) - みいさん» わかります！尊い！可愛い！こちらこそ読んでいただきありがとうございます！！ (2018年7月7日 22時) (レス) id: d507c4ecdc (このIDを非表示/違反報告)
みい - タシアが尊い！可愛い！大好き！作者も！ありがと！ (2018年7月7日 21時) (レス) id: 5e0a50fdda (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彗 | 作成日時：2018年7月3日 12時
