25話 ページ27
―――芝健Side―――
布団を敷き終わってから
Aはすぐに布団に身を投げた
芝健「A眠い？電気消そうか？」
A「んー…芝健はやることないの…？」
芝健「俺はないから大丈夫。寝よっか」
A「うん…おや…ん？」
なにかに気が付いたように
Aは潜り込んでいた布団から体を起こした
A「ちょ、芝健、布団は」
芝健「え？上着羽織って寝るからAが使っていいよ？」
A「いいよ！床痛いじゃん！」
芝健「いやー、女の子だし体を冷やすのはねー」
A「ぐぬぬ…」
彼女は譲れないといわんばかりにこちらを見るので
俺は最終手段を口に出した
芝健「じゃあ…その、Aが嫌じゃなかったら…一緒の布団で寝てもいい？」
A「え」
これなら諦めてくれるはずだ！
我ながら玉砕覚悟のいい案だろう！
なんて考えは甘い
そんなこと、俺にはわかっていたはずだった
A「い、いいけど」
芝健「だよねー、やっぱだｍ…ん？」
A「だから、その…」
Aは少し布団をめくり、ポンポンと叩いてから
「おいで」と、小さく言った
予想外の行動に、俺は一気に恥ずかしくなる
「お邪魔します…」と、ぎこちなく布団に入ると
Aも恥ずかしくなったのか、潜り込んでしまった
芝健「で、電気消すよ…」
A「うん、おやすみ…！」
電気を消して、背中合わせで横になる
すぐ後ろにはAの小さな背中がある
心臓はずっと早鐘を打つ
10分も経たないうちに、Aの寝息が聞こえてきたが
俺は眠れそうにない
トン…と、背中になにか当たったと思ったら
Aはこちらを向いていた
芝健「…はー…」
まりん様…これを話したときには俺をぶん殴ってください
俺も寝返りをうち、彼女と向き合う
それから、Aの頭をそっと抱えるように持ち上げ
下に腕を入れて腕枕をする
「んん…」と唸ってはいたが、起きる様子はない
もう片方の手は彼女の体に乗せた
まりんが聞いたら「アウト」って言うんだろうな…
苦笑いをしてから
「おやすみ」と呟いて、彼女の髪にキスをする
どうかこれからも俺のそばにいて、と
願いを込めて
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彗(プロフ) - ムユさん» ありがとうございます！私もムユさんの作品みてますよ！楽しみにしてます！がんばってください！ (2018年7月9日 15時) (
レス) id: d507c4ecdc (このIDを非表示/違反報告)
ムユ - 彗さんの好きです！これからも頑張って下さい！ (2018年7月9日 14時) (レス) id: 0352392d10 (このIDを非表示/違反報告)
彗(プロフ) - みいさん» わかります！尊い！可愛い！こちらこそ読んでいただきありがとうございます！！ (2018年7月7日 22時) (レス) id: d507c4ecdc (このIDを非表示/違反報告)
みい - タシアが尊い！可愛い！大好き！作者も！ありがと！ (2018年7月7日 21時) (レス) id: 5e0a50fdda (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彗 | 作成日時：2018年7月3日 12時
