隣にあるスミレ【やふへゐ先生】

DAY22 ページ24

A「おはーですよっと」


あれから2日ほど経った
今日もHAPに出社…


A「暗い」


いつもなら電気がついているのだが
廊下には電気がついていない
まだはじめも寝ているのだろう
そう、現在朝の7時である

ゴミ出し役と朝ごはんの買い出し
それをする為だけに朝早くに出社


A「誰か早く来ないのかね…」


ゴミをさっさと出して
はじめを起こす


A「はじめ、起きろ」

はじめ「んん…」

A「朝ご飯買ってきたから起きろ」

はじめ「あと5時間…」

A「ダメですー」

はじめ「下の階でたなっち寝てる…」

A「先に起こして来いと？」

はじめ「んー…」

A「はいはい」


泊めてるなら先に言ってくれ
朝ごはんは私とはじめの分しか買ってない

下まで降り、部屋を覗く
確かに人影があったので
とりあえず声をかける


A「起きろ」

たなっち「…」

A「あーもー…」


たなっちの傍まで行こうとすると
なにかに引っ掛かった
倒れてしまう前にしゃがみこんで足元を確認した


A「…ごめん、ようへいくん」

ようへい「いた…」

A「どっか打った？」

ようへい「んーん、だいじょぶ…」

A「そっか…たなーっち」

たなっち「Zzz…」


少し大きな音が出たはずなのに構わずに寝るたなっち
引っ掛かった衝撃で起きてしまったようへいくん

起きないのなら仕方がない…


A「いまから朝ごはん買いに行こうと思うんだけど…」

ようへい「…俺に言ってる…？」

A「うん、よかったら散歩ついでに行きませんかー…って」

ようへい「…いく」


ようへいくんはもそもそと布団から出て洗面所へ向かった
一応もう一度たなっちに声をかけるが無反応
カバンを2階に置いたままなので取りに行き
はじめにも声をかけたが…


はじめ「まだ寝る…」

A「あっそ」


ようへいくんも準備ができたみたいで
財布を持って待機していた


A「はじめも行かなそうだし、2人でいこ」

ようへい「まぁ3時くらいまで編集してたんで仕方ないですね」


やれやれといった感じで玄関まで行き
2人で外に出る
今日はよく晴れているので、外での撮影もありかもしれない


A「あ、カメラ忘れた」

ようへい「ん？あ、ほんとだ」


カメラを忘れたことに気がついて
部屋に取りに行こうとしたが
ようへいくんに止められてしまう


ようへい「今日ぐらい大丈夫だよ」

A「そうだね」


近所のコンビニまでだし
大丈夫か

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