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7,月島くんは意地悪い ページ7

月島 side


顔をの火照りを冷やす彼女を愛おしげに眺める。




多分、好きな子程イジメたくなるってヤツ?そこのところは捻くれてるから許してよね。




急に黒鷺さんを呼んでる声がした。






多分幻聴だと思ってスルーしていたが普通にクラスの人に







3組の影…なんとか君が呼んでるよと。言われていた。




影のつく名字で男と言ったらアイツしか浮かばない。





北川第一出身の"オーサマ"。




なんとなく気に食わない対象だなとは思ってたが。僕とってまたさらに嫌な対象となった。





黒鷺『と、っ飛雄…』






あからさまにホッとした様な黒鷺の顔に無性に胸が傷んだ。



嬉しそうな顔をしているのもムカツク。



下の名前呼びはどういう事なのか。






聞きたい情報と、嫌な黒い感情がせめぎ合って気持ち悪くなる。





月島「チッ」


舌打ちしてしまった。後ろで山口は興味深そうに影山と黒鷺さんのやり取りを眺めている。



あー…僕らしくない。




さっさと帰れよオーサマ。





無表情でページをめくるものの本の内容は全く入ってこなかった。










"じゃあね"という、というソプラノボイスが微かに聞こえ、僕は意味のわからない安堵感を覚える。


















"苛々"するのも。













"虐めたい"












"愛しい"







と想うのも。






それは僕にとって"ハジメテ"の感情で。





ふわ、と小さな風が巻き起こって爽やかな柑橘類の匂いがした。




黒鷺さんが戻ってきて席についた所だった。




僕はふと思案してみた。山口がまだ黒鷺を見ている。



一つこの苛々を少しだけ鎮める方法がある。






黒鷺さんは心配そうに横目で僕を見ては、俯いた。















_______僕が不機嫌になったのを感じ取ったのだろうか。







黒鷺『あ、の"月島"く』



明らかに今僕の中でイライラが膨張していった。



月島「蛍」



黒鷺『へ…?な、なに…?どうい』



子供っぽいかも知れないが。僕はこれくらいの事しか思い浮かばないので。




月島「蛍」



黒鷺さんは、はっとしたような顔をして僕を見上げてきた。



黒鷺『わ、私と名前にてる…?』











ど う し て そ う な る ん だ




鈍い訳じゃないんだろうけど。たしかに名前は似てるけどさ




月島「…も、いいよゴメン。僕が悪かった今のは。」









謝罪の言葉をかけると、ホッとして唇を緩めた。

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ただのバカ - 生きがいだな… (2022年7月7日 15時) (レス) id: 0d1fd7f194 (このIDを非表示/違反報告)
鈴凛華音 - ヤナさん» ヤンデレ気質っていいよね…コメありがとうございます (2022年1月12日 17時) (レス) @page12 id: 270ecb08da (このIDを非表示/違反報告)
ヤナ - やばい……大好き♡"若干ヤンデレ気質のツッキーとかどタイプ(*´˘`*)♥ (2022年1月7日 16時) (レス) @page12 id: e64e905118 (このIDを非表示/違反報告)
鈴凛華音 - 黒猫の独り言さん» ふふ、めっちゃ嬉しいコメントありがとう (2022年1月2日 18時) (レス) id: 270ecb08da (このIDを非表示/違反報告)
黒猫の独り言 - あ、好き (2021年12月31日 19時) (レス) @page3 id: 6cf2e49530 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鈴凛華音 | 作成日時:2021年12月27日 21時

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