絶対的な2人 ページ5
らぁらちゃんの声で私はステージの2人を見つめる。
「私はにいな、皆さんに光を見せてあげますわ!」
にいな、と名乗ったその子はアンバーの綺麗な髪を横も背中側もお姫様みたいな縦ロールにしていて、気の強そうなつり目の奥ではチェリー色の瞳が光っている。
「私はほたる。癒しの世界へ〜、レッツゴ〜!」
ほたる、と名乗ったその子はオリンピアグリーンの長髪を2つに分けてカントリースタイルにしている。
優しそうなタレ目には暖かく光る金色の瞳。
「にいなさん、ほたるさん、グランプリが迫ってきていますが、1つ意気込みをどうぞ!」
めが姉さんがにいなさんにマイクを向けた。
白いレースの手袋がそれを受け取り、ほたるさんと合図もせずに声を合わせた。
「私達の勝利は、絶対的」
囁くようなその声が会場に満ちる。
周りで響く黄色い声。前の方にいたらしいファンの子が、何人か膝から崩れ落ちるのが見えた。
「凄い、息ピッタリ!」
らぁらちゃんが拍手している。
その横で、
「アタシ達のが仲良いもん!」
余裕そうな笑みを浮かべているローラ。
「ローラとその子ってそんなに仲良しなの?」
私がそう聞くと、ローラは当たり前と大きく頷いた。
「アタシら2人とも同い年だし、何より血が繋がってるもん。友情より堅い絆だと思ってる!」
「なら、SoLaMi♡SMILEだって負けてないのかしこまっ!」
2人はそのまま何やら言い合っている。
私はプリチケバッグに大切に仕舞い込んであるにのちゃんのトモチケのことを想った。
またいつか、会いに行きたいなぁ。
「さあ、それでは皆さん!f×fのペアライブの始まりです!」
めが姉ぇさんの声で周囲のライトがフッと消えた。
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ココナッツ食べてみたい - うわー!!三人がチーム組むって最高です!!これからも凄い楽しみです!! (2022年7月3日 3時) (レス) @page37 id: a712576104 (このIDを非表示/違反報告)
れもんどろっぷ。(プロフ) - ココナッツ食べてみたいさん» ありがとうございます!励みになります……(*´∇`*) (2022年4月18日 18時) (レス) id: b284b3bf7b (このIDを非表示/違反報告)
ココナッツ食べてみたい - すっごい面白いです!!これからも頑張って下さい (2022年4月16日 8時) (レス) @page33 id: a712576104 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:れもんどろっぷ。 | 作成日時:2021年7月27日 18時