7話 ページ9
は?という顔をかまされた。クソ、イケメンかよ!!イケメンだよ!!知ってました!!
「てっきり今狐のことだから鼻血出しながら『喜んで!!』(裏声)って言って受けてくれるかと思ってた」
『角名くんの中での私のイメージそんなだったん?私泣くよ?』
どうぞどうぞと片手を出した。なんだコイツ。日に日に私を悲しみにへと導いているんだが。
泣き真似しようとしたら今度はもう片方の手で動画を録りはじめた。
非常にヤメテという顔を全力でやったら普通にやめてくれた。優男だ(チョロイ)。
「今狐が入って来てくれたら俺も嬉しいかな」
え、胸が高鳴るんだけど…
私の中で角名くんの好感度が上がったかもしれない(チョロイ)
「前よりもっといじれるネタが増えるからさ」
『···やっぱり角名くんは無いわ。さっきの胸の高鳴り返して欲しい。早急にお引き取り下さい』
え〜、なんて言いながら治くんの机に伸びている角名くん。私がその机に伸びたいです。
「何でマネージャーやりたくないの?北さんから聞いたけどバレーやってたんでしょ。バレーやってたんならアドバイスとかできるし頼れるマネージャーになれるし、」
『…バレーはやってたけど、別に特別上手かったって訳やないから。全国の常連校が私からアドバイスもらったとしても何も得ないでしょ。
その前にアドバイスなんてできへんけど。
大変なら手助けしたい〜!って思うけどこんな変なヤツが生半可な気持ちで入ったら迷惑や。
だからやらんよ。北さんとかには悪いけど他を当たって下さい』
「変なヤツは自覚してるんだ」
『否定はしない』
「即答かよ。…ま、どっちでも良いんじゃない」
そう言いながら自分の席へと戻って行った。
え?私をマネージャーに推薦したのアイツじゃね?全部丸投げなんですね。
あと私しっかりやらないと言いましたよ?え、言ったよね。
北さんは全然オケ丸だけどお前が私の『マネージャーやりません』抗議をスルーするのは許さん。
〰〰〰
〰
次の授業は体育である。毎週この時間割なのでいつもの如く脇腹を痛めるから体育は嫌いだ。
そろそろクラスで友達作らなきゃダメだなと思いながら独りで体育の準備をした。
『北さんに、やりませんって伝えなきゃな…』
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作者名:柚子檸檬 | 作成日時:2024年2月18日 9時