31話 ページ33
「ナイッサーッ!」
どぱんっ
「ナイスレシーブ!」
どんっ
『…角名くん』
「ナニ」
『なんで私のことマネージャーに推薦したん』
「前にも言ったじゃん、イジれるネタが増えると思ったから」
再び距離をとった。本能で。
「ジョーダン」
『冗談に聞こえんよ…』
「まぁ半分本当だけど」
『……』
もうヤダこいつって今までで何回思っただろうかと空を仰いだ
稲荷崎に入って半年ぐらい経った時に席替えで隣の席になった角名くん
最初はもちろん角名にも狂いに狂いまくっていた。自作のトレーディングカードを作ったり、恵奈に貰った写真を現像してコレクションするぐらいに。
今思えばとても危ないヤツである。ストーカーのソレと同じである。
私の名誉のために言っておくけど今は自作グッズは作ってない。
理由は簡単、親にバレて引かれたから。
バレた時、部屋を掃除しに来た母親に隠してるえろ本が見つかってテーブルの上に置いてあるっていう目にあったぐらい焦ったよね…いやえろ本持ってないけど。
アッ、当時のこと思い出して心臓が…ッ
って、そんな話がしたい訳じゃなくて!
1年の時は私が一方的に角名くんたちのこと追いかけてて、その異常な追っかけが角名くんにバレて根掘り葉掘り聞かれて……なんか涙出てきた……いや違くて、角名くんにヤベー奴認定されてバレー部に害を及ぼしかねない私をこうやって贔屓してくれてるのはなんでだろうか
角名くんに私がバレーをしてたことなんて話したことないし………もしかして角名くんは私のことが好きで調べたとか…??ありえるな…(真剣)
「俺さ、中学んとき今狐が出てる試合見たことあるんだよね」
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作者名:柚子檸檬 | 作成日時:2024年2月18日 9時