29話 ページ31
「……と、まあ雑用的なのはこんくらいっスかね!」
『了解です』
「あとはスコア付けたりとかボール拾いとかボール出しとか諸々ッスかね
バレーのルールって知ってますか?」
『あー、人並みには知識あります』
「そうなんスね!
なんかわからんことあったら答えますんで」
『いい子…』
「?、アザス!」
あとは擬音の多さが無ければな…話聞いてる時フィーリングするの大変だった…いや人の話し方とかにケチをつけるな、人のこと言えないぞ
「今狐、一通り見終わったか」
『北さん!近野くんに毎日やる作業とかは見せて貰いました』
「そうか
近野、ありがとな。練習戻ってええで」
「はい!ほんなら失礼します」
頭を下げて近野くんは練習に戻って行った
礼儀正しくて元気で良い後輩…大変よろしいと思うぞ!とサムズアップをして見送った
…これ以上推し増やしたらアカンな…、情緒忙しくなって手に負えんくなる…
ブンブンと頭を振って煩悩を何とか振り落とす
そう、DD(だれでも大好き)は大変なのである。
「次は…そうやな、3対3の試合もやるしノート取ってるやつの近くで見とき」
『そ、そんな特等席で見てええんですか』
「何言っとんねん、マネになるってなったら嫌でもその特等席におってもらうんやからな」
『ヒィ…嬉しいけど…』
ライブでいう所の花道とか最前席とかに居ていいってことだぞ…
心臓耐えられん、推しが通る度にギャーっ!?って言ってまう
やっぱり私は隅っこにいるので精一杯である
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作者名:柚子檸檬 | 作成日時:2024年2月18日 9時