28話 ページ30
「今狐やっほー」
『すなくん……』
「おっほほ、顔すごいことになってるよ」
『この顔保つので精一杯デス』
「カワイイ顔が台無しだよ」
『おま、まじで…軽率にそういうこと言わないでください、ス…』
「ス?」
ア、アブネー!!好きになっちゃうだろ!とかこぼす所だった!!よく耐えたぞ、ワタシ。
こういうの直接言っていいのは北さんだけって決めてるんだからな!
「なに早速Aちゃんのこと口説いてんねん角名!」
「そうだぞー!不純やぞー!!」
「体幹オバケー!!」
「お前ら、喧しい」
途端にシーンと静かになる部員たち。北さん、強し。
「今日は見学だけやから好きなとこおってええよ」
『ハイ』
早速移動して体育館の隅っこにとどまった。隅っこって安心する…ここが実家…
……
床に叩きつけられるボールの音が脚に響く
コート内を走るシューズの音が耳に響く
バレーボールの音は心地いい
「あの!見学の先輩ッスよね!」
『ア、はい!そうです!』
「北先輩がドリンクとかボール拾いとか諸々も一応見てってくれって言っとったんで…エート、まずドリンク作り行きましょう!
ジブン、一年の近野です。よろしくお願いしアス!」
『今狐です、お願いします!』
お互いにワタワタしながら自己紹介をし終えてドリンク作りに向かう
「今はレギュラーやない一年と二年の間で分担しながら仕事回しとって…基本ひとりで回せる程度の量なんで!ゴシンパイナク…」
『お、おぉ…ウチのバレー部って部員数多いからちょっと不安やったけど意外とひとりで回せるんや…』
「そうなんスよ。北先輩の意向で効率よくなったらしいッス
あ、ここがドリンク作るとこッス!
このボトルにこんくらいドバっと粉入れて、ほんで水もドバドバで、あとは蓋閉めてシャカシャカ〜っとやる感じっスね」
『ナルホド?』
私が出会う人は擬音が多いのは気のせいだろうか
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人物設定
近野 冬也 -コンノ トウヤ-
一年 MB
今狐曰く、元気で擬音が多くて大雑把なの大変良いと思います。可愛い。 とのこと。
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作者名:柚子檸檬 | 作成日時:2024年2月18日 9時