27話 ページ29
「迷惑しかかけない自信でもあるんか」
『エッ、いやそこは流石に考慮しますし努力しますけど』
「なら、なんも問題あらへん」
『えぇ〜軽ゥ…』
「今狐はすぐ調子乗るし、俺に飽きずにアタックするし、侑や治たちに目が行ったりしてもな、今狐はちゃんとやる子って知っとるから俺はマネに誘っとるんよ。異論あるか」
『ナイデス。オホメニアズカリコウエイデス。(ディスられた気もする)』
ネガティブ退散！自信を持て私。
北さんの言葉はお世辞でもなく心から思ったことしか言わない。
ウジウジしてても何もはじまらないし迷惑だと思われればすぐに去ればいい話。
「ほな、行こか。」
『押忍っ！』
「ははっ、今度は体育館に入る気合いか？」
『あん時のしょーもない話まで覚えてるんですか…私のこと好きなんですか…』
「なんでそうなるんや」
スンッと真顔になった北さん。表情の切り替え早すぎて尊敬ものだよ。
北さんが体育館の扉に手をかける。あ、やばい心臓痛い緊張やばい。生きろ私、興奮して叫ぶの耐えろ私。
「「チワーッス！！」」
「朝話しとった部活見学の子来たから紹介するわ」
手招きをされて北さんの背中越しに顔を出した。
「2年の今狐Aサンや。」
『コ、コンニチワ…』
「「チワッース！」」
「今狐、なんで手で目隠ししとるんや」
すみません北さん、私は早々にしにそうです。語彙力と共に消滅していく気しかしない(語彙力は既に無くなっている)
「あ！やっぱりAちゃんやー！！！」
「今狐さんマネージャーやるって決めてくれたんか！」
「まだ仮やからな」
「おー、角名がマネージャーに推薦しとるって子かぁ」
『はわわ…』
右を見てもバレー部員。
左を見てもバレー部員。
キラキラしすぎて目が潰れそう！！！
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作者名：柚子檸檬 | 作成日時：2024年2月18日 9時
