おまいらへの気持ちを語ってやった【稲荷崎】 (ページ15)

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13話ページ15

「へー、そんなことが昨日あったんや。王道ストーリー言うやつやん、良かったな」

『いやどこが？昨日の頭痛のせいで頭可笑しくなったんやない？』

「Aに言われたくないんやけど」

『いやまぁ、確かに侑くんに会えてすっっごく嬉しいんだよ。あの侑くんのお美しいお顔を近くで見れた…しねる…』

「おー、通常運転でなにより」

『でも！私、侑くんにあんなキモいところを見せてしまったのが…そっちの意味でもしねるよ…』

「どうぞご勝手に」

『なんか最近恵奈が角名くん化してて泣きそう』

「そーかそーか

……お？噂をしてれば嫁ことミヤアツが来たよ？」

『まじ？』

可笑しいぞ、お昼時は食堂か私のクラスで治くんたちと食べているはずだから戻って来るわけないのに

『忘れ物じゃない？そんなところも可愛いね』

「え、やって教室入ってこぉへんよ。キョロキョロしとるし人探しなんやない？」

見てみぃと言われたが侑くんは神々しいから直視できないので断る。昨日の事もあったし

「あ、こっち来とるよ。Aのこと探してたんかな」

『ナイナイ絶対にない。頭可笑しい人にわざわざ話しかけるか？かけへんよ。逆に平気ですかってなるわ』

「自虐が激しいな」

突然、ポンッと肩に手を置かれた

『わっ！？』

驚いた衝撃でミニトマトがポロリと箸から落ちてしまった。せっかく掴めたのに…あれ、なんかデジャブ

「Aちゃん、ここに居ったんか」

『ｧｯ…宮くん…』

落ち着け、平常心だ平常心。昨日あんなことがあったけど気にしてませんよという感じを出すんだ。

「Aちゃんってバレーやってたんか！？」

ナゼ侑くんは教えてもいない私のことを知っているんだろうか。もしかして私のことが好kいや嘘嘘
馬鹿げたことを考えながら控え目に首を縦に振った

あ、侑くんがキラキラしてて浄化されそう。あとまわりの女子からの視線が痛い。とてつもなく痛い。
あなたモテるんだから陰キャには気をつかってもらってもいいですか…

恵奈に助け船を出してもらおうと視線を向けるが当の本人はこっちを見もせず呑気にイソスタを見ている
この、裏切り者！！

「これ、拾ったんよ！」

出してきたのはバボちゃんやらよく雑貨屋で売っている部活名が書いてある可愛いストラップが付いた家の鍵。
しかも中学のときに北さんに無理をいって一緒に撮ってもらった家宝(プリクラ(北さんへの愛の言葉付き))がついている

もしやバレた？