12話 ページ14
『………侑くんと長々話してもうたぁ!あれ握手券何枚分!?しかもなんか侑くん良い匂いしたんやけど!やっぱり侑くん尊い!って私は変態か!!ヒーッ、ファンの人に刺される!!』
てかその前に角名くんを処そう
「Aちゃーん!おでこ大丈夫やったー!?」
『陽ちゃん!おでこは大丈夫だけど命の危機に陥ってん!どないしよ!』
「はやまるなッ!まだその時ではないっ!」
『そうよな、まだ私は生きるんだ。推しのためにも…!』
「なんや元気そうやな」
〜教室〜
今日は五時間授業なので教室に戻ると皆は帰る支度やら部活に行く支度をしていた
「今狐さん!」
『はい?』
教室に戻って来てそうそう話しかけてきたのは前の席に座っている…あれ、誰だっけ?とりあえず太郎(仮)でいいや。
『?』
「さっきの体育でボール今狐さんにぶつけたの俺なんよ…すまんかった!」
『あぁ…大丈夫、もうおでこ痛くもないから。気にしてへんよ』
「よかった…!今度から気ぃ付けるわ!」
じゃっ!と太郎は去った。てか、気にしてないとか言ったけどあれ痛かったんだかんな。次の体育の授業のときしっかりスマッシュ当ててやるからな。覚えておけよ。
「今狐まだおでこ赤いよ、面白いから撮っていい?」
『アッ!角名お前!!』
「なんか初めて呼び捨てされた」
『そんな感心してる場合やないんよ!あつむ…宮くんに”ああ”言うと面白いからってすり込んだんやろ、宮くんから聞いたからな!』(小声)
「侑に会えたんだよかったね」
『うん、しにそうだった…ってやかましいわ!なんなんもう、私の心の傷を作って抉って楽しい!?私のライフはもう0です!大恥かいたんよ!?』(小声)
「え〜、俺もその現場見たかったな」
『もう角名くん黙ってくれ…』
角名くんにも今度スマッシュ十発位当ててやろう。
はて、待てよ?侑くんは角名くんに心の声がだだ漏れって言うといいよって言っただけで私が過度の稲荷崎バレー部のオタクとは多分言ってないんだよね…
『角名くんって案外優しいのか…?(単純)』
「急にナニ言ってんの?」
『褒めてやってんじゃんか!有り難く受け取らんかい!』
「いらない」
『角名くんのそういうところが嫌…』
「ハハ、どーも」
『はやく部活行ってくんないかな…』
「言われなくてももう行こうとしてたところだから」
そう言ってスマホをいじりながら角名くんは教室から出ていった
もうアイツやなんですけど
77人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:柚子檸檬 | 作成日時:2024年2月18日 9時