11話 ページ13
『え、ええええ！え、あの！いやいや！！』
もしかして私が治くんえ○ち過ぎるとか、可愛いくて死にそうとかその他もろもろの問題発言が声に出てた訳！？なにそれ、誰得でもないよ！！
しかも、治くんに聞かれててそれを侑くんが……
『なんという失態や！！恥ずかしい！穴があったら入りたい、そのまま、土に還りたいッ！！』
私は神様に見捨てられた哀れな子だ…。今すぐ消えたい…
「フッフ…」と急に侑くんが笑い声をあげ始めた。
そうか、私がそんなに滑稽か。わかってますよォ、そんなこと！！
「こんなんになるとは思わんかったわ……フフッ…」
『ど、どういう意味ですか…』
「んーとな、さっき言ったことは半分ホントで半分はウソや。
サムがイマギツさんは勇者言っとったのがホント。で、後は角名からイマギツさんに”ああ”言うとオモロイでってすり込まれたんよ」
『…………すなくん…………』
「おん、なんかごめんなぁ？」
『グヌッ…(!?上目使いカワイイ！！)全然平気ですよ…』
「(イマギツさんってチョロイんかな…顔がなんかにやけとる…)
そういえば自己紹介してへんかったな。知っとるかもしれんけど俺は宮侑や。よろしゅう」
『はい…有名なので知ってます…私は今狐Aです…』
「へぇー！下はAちゃん言うんやな！」
う"あッ…侑くんにAちゃんって呼ばれた。幸せ。ハゲる。しかも笑顔で呼ぶってなんだよ、俺得過ぎて全米の私が泣き叫んでるわ。私、生きててよかった！！
「なぁ、Aちゃんはなんでおでこ赤いん？ぶつけたんか？」
『あ、いや、体育の授業で男子がバレーボールやってたんですけど､それで男子がサーブ練してるときに誰かが天井サーブを打ちまして…』
「それでそのボールがおでこにクリーンヒットしたんか」
『そんな感じです』
「そうなんや､オモロイなぁ。てか敬語やめへん？同い年やろ､なんか堅苦しいわ」
『(オモロイとは…もしかして軽くディスられた？)えと、敬語は…うーんと…クセみたいなもんでしてなかなか取れないんですよね』
嘘である。
タメで急にはド緊張して話せない(なお、治に関しては少しずつタメで話せるようになってきている)
「えぇ〜」
『そのうち取れますよ』
すると授業の終わりを告げるチャイムがなった
そろそろ失神しそうだったから助かった
「ほな､教室戻るな〜」
ヒラヒラと手を振りながら侑くんは教室に戻っていった
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作者名：柚子檸檬 | 作成日時：2024年2月18日 9時
