おまいらへの気持ちを語ってやった【稲荷崎】 (ページ12)

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10話ページ12

『………し、シツレイシマシタ！』

カーテンをバッと閉め左端のベッドに行き、カーテンを閉め倒れこんだ。私の声帯が『おえっ』と悲鳴をあげたがそんなのは気にしない

フラグ回収乙、私。
そう、３つ目のベッドに居たのは我らのアイドル、宮侑くんだ。

……宮侑くんだ(二回目)

一瞬鼻血出かけたよね。
でも本当にやらかしたとは思ってる。
だって、ねぇ？あの侑くんのおねんねしているところ(上半身は起きてた)を変な奴が急にカーテン開けて来たんだよ？あ、でもちょっと侑くんのお髪が乱れてて少し色気を拝見できて嬉しかっ…って違う違う。私は今の事故を反省しているのだ。

……、そうだ、私はこんなに元気なのだから授業に戻ればいいんだ。名案だ。
さぁ戻ろう。それで天井サーブ打ってきた奴に狙いを定めて、怨念込めてソォイ！！と私の素晴らしいスマッシュをお見舞いしてやろう。

カーテンがジャッと音をたてた

「なぁ、人の寝とるとこ勝手に開けておいて自分なんか言うことないんか？」

『ﾋ…(侑くんのオーラがちょっと黒いけどそんなところも好き…)マ、誠に申し訳ございませんでした…』

初めて侑くんとする会話がこんなんとかヤバ過ぎ！冷や汗が止まらないんだけど！？

ちょっと侑くんの美しいお顔を拝見したい欲に従い顔を上げる。
すると侑くんは私の顔を見て「おお…！」という様な顔をしていた。
どうした、私の顔になにかついてた？アッ、侑くん可愛い。ムリ…

「もしかしてやけどサムの隣の席のイマギツさん？」

『……………エッ？』

私って侑くんに認知されてたの？嬉しさで禿げる。え？ありがとう神様、侑様
嬉しさで天に召されそう。

『なんで私の事知ってるんですか…？』

「やっぱイマギツさんなんや。
サムから聞いたんよ、北さんに正論パンチ食らっててもめげない勇者が隣の席におるって」

確かに私は北さんに正論パンチを食らってもめげないショゲない勇者だ。だってあの正論パンチは愛なんだもの

「あとそれから心の声がダダ漏れやって言っとったからイマギツさんかな～って思たんよ」

『……ン？』

「やから、心の声ダダ漏れやったからイマギツさんかな～って。やって、心の声ダダ漏れなヤツ何てそうそう居らんやろ？」

『心の、声が、ダダモレやから？』

「おん。」

『え"！！？？』