検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:12,028 hit

ページ5

外は、雨だった。




雨音が全てを掻き消してしまう。




それでも、胸に顔を埋めると、まだ聞こえる。





君が気にする、心臓の音。君の音。





私よりもちょっとだけ早くて、小さい。





昔から変わらない笑顔と、夕焼け色の声は、





どこか寂しげに、萎れた。






「俺はさ…Aがいてくれて、良かったよ。」






『……そう。…私も、君がいてくれて…っ』






ピ____________________





無機質な機械音が、私の鼓膜を細かく震わせた。





本当は、知っていた。





いつかこんな日が訪れること。





どうして君が、いつも音を気にしていたのか。






『…いてくれて、良かったよ。』





頬を一筋、光が伝った。









_____________メロディーは、止んだ。

。(あとがき)→←っ



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (104 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
10人がお気に入り
設定タグ:オリジナル , 幼馴染 , 死ネタ   
作品ジャンル:泣ける話, オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

らすく(プロフ) - ぬこぬぅ。さん» 漢字の使い時に少々迷いましたが…楽しんで頂けて良かったです! (2018年2月15日 20時) (レス) id: a72fad02fa (このIDを非表示/違反報告)
まっぴおっだよーん! - いえいぇー。 (2018年2月15日 20時) (レス) id: ac7db6c59c (このIDを非表示/違反報告)
ぬこぬぅ。(プロフ) - 成長するにつれ、漢字が増えていくところなど演出がとても良くて、面白かったです! (2018年2月15日 20時) (レス) id: a4da5a70d8 (このIDを非表示/違反報告)
らすく(プロフ) - まっぴおっだよーん!さん» 気になって頂けるとは…!素晴らしいなんて、、私には勿体ない気がします…お褒めの言葉感謝致しますm(__)m (2018年2月15日 19時) (レス) id: e529c3af55 (このIDを非表示/違反報告)
らすく(プロフ) - にゃあ2さん» 嬉しいですなぁ。色々とありがとうございます! (2018年2月15日 19時) (レス) id: e529c3af55 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:らすく | 作成日時:2018年1月29日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。