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Break60 ページ16

〈中也side〉

先刻まで考えなしに此方に向かって次々と突っ込んで来た敵。


そんな脳筋を倒すことぐらい瞬きするのと同じくらいに簡単なことだ。


思った以上に、そこら辺の不良に毛が生えたような一般人が多いらしい。


然し其奴らも無駄死にで人員を絶やす程の莫迦ではないらしい。


俺たちが来る敵全てを一掃していくのを見兼ねた指揮官と思われる男は、


感情任せに此方に走り出そうとする輩を片手で制し、何かを呟く。


………誰も、動かない。


指揮官が何かを命じたのなら、逃げるか何かしらの攻撃を仕掛けて来ると思った。


…今のところ、その様子は、ない。つまり______



『中也さん。』



「嗚呼。」



此処からは思考の探り合い_____謂わば頭脳戦_____といったところか。


一瞬、交差した視線。然し見据える先はもう互いに交わりはしない。


奴らもその選択をした時点で運の尽きだ。


其の手の状況ならば、此方にとって圧倒的有利に決まってるからだ。


何故ならAの頭脳は、太宰の木偶に負けずとも劣らない。


其の上、この工場は海岸沿い。水を操る異能者の此奴が戦闘するにはもってこいの場所だ。



「派手にやってやれ、A。」



『此処からは私の独壇場。』



二人の声が重なる。


俺は周囲に、異能で操った銃弾での超音速狙撃を放ち、Aは異能で引っ張ってきた海水での高圧噴射。


高圧洗浄機(ケルヒャー)を連想したのは此処だけの話だ。


それにしても此奴は、異能の扱いに慣れるのが早ェな。


元から上手く扱えていて、稍軸のふらつきはあったもののマフィアに入る前には既に日常生活での応用も出来ていた。


出会いが海を割っている現場だッたンだから、あの日から異能の才能には気付いていた。


然し、其れと戦闘能力は全くの別物だ。銃の才能だってあった。


屹度Aは、生まれながらの黒社会(こっち)側の人間だ。


普通、幹部級の人間になると情報部隊によって部下の個人情報(プロフィール)が一から十まで送られて来る。


だが此奴は_____



『中也さん危ない!!』



奴の叫び声でハッと我に帰った時、怒りの形相の男が既に短刀を此方に振りかざしていた。



「くッそ……!」



反射的にバックステップで避けたが、相手だって憎しみの塊だ。


俺だってポートマフィア幹部の名にかけて、此処でやられる訳にはいかねェ。


_____だが刃はもう、目と鼻の先に迫っていた。

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らすく(プロフ) - みたら士さん» 私もそう思ってたんだけど、なんか友達みんな100ピッタから行くって言うからさぁー(笑) (2018年3月31日 11時) (レス) id: e529c3af55 (このIDを非表示/違反報告)
みたら士(プロフ) - らすくさん» それが普通じゃね? (2018年3月31日 10時) (レス) id: d493129e91 (このIDを非表示/違反報告)
らすく(プロフ) - みたら士さん» いよっしゃありがとうううう!!(でも何故か星が赤くなるのって101なんだけど何でだろ←) (2018年3月31日 1時) (レス) id: e529c3af55 (このIDを非表示/違反報告)
みたら士(プロフ) - 100票目もらったぁぁぁ (2018年3月31日 0時) (レス) id: d493129e91 (このIDを非表示/違反報告)
らすく(プロフ) - みたら士さん» 「らすく*桐葉」ですん(゚∀゚)アカには鉤括弧はついてませぬ (2018年2月24日 21時) (レス) id: a72fad02fa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:らすく | 作成日時:2018年1月13日 13時

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