【文スト】海、割りました。2nd【中原中也】 (ページ12)

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〈中也side〉

あああ糞、どうしたら良いって云うんだよ…

今目の前でぶっ倒れている部下兼隣人に膝枕をするような形で、俺は現在頭を悩ませている。

恐ろしい程に早く、時間は刻一刻と過ぎて行く。

解決の糸口が見える様子もなく、時は次第に身を投げるようにして俺の元から去って行く。

「……あ。」

此奴が倒れてから十分程経った頃、

俺は一つ、思い出すだけでも吐き気がするような青鯖の言葉を思い出した。

”何、若しかして中也、亦二日酔いなの？頭痛いでしょう。殴ってあげようか？”

そんな、どうでも良い日常会話での一言。

巫山戯んなと返した後に、確かあの包帯野郎は云ったんだ。

“え～…頭痛がする時に更に其処に痛みを加えると、楽にぽっくり逝けるのに。

ま、聞いた話なのだけどね。“

…つまり俺は今、かなり拙い事をしちまッた訳だ。

いやいや、落ち着け。落ち着くんだ俺。

まだAにはちゃんと脈があるし、恐らくだとはいえ、其の拍も正常値な筈で。

てんやわんや、という言葉が似合うくらいに自分が慌てている事に気づいても尚、

伝う冷や汗は滝のように流れ出て背中を駆け抜け、止まる様子を微塵も見せない。

嗚呼、拙い。

生憎と解決策は、青鯖への連絡で対処法を訊くことくらいしか思い浮かばない。

そんな自分を呪い、圧し殺して携帯を手にした其の時。

『……ん、ちゅ、や…さん？』

ゆっくりと重々しく目を開いた其奴は、へにゃりと笑った。

まるで、朝日を初めて見た赤ん坊のように。

「はぁ…佳かったァ…」

力なく項垂れた、こんなにも不甲斐ない俺を、

此奴は…Aは、

『大丈夫、ですから。』

そう云って、優しい眼差しで見つめて呉れた。

手前は本当に、春のように優しくて参っちまうな。

_________其れは屹度、恋だと気付くんだ。

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かなり放置しててごめんなさい。

旅行行ってました…はい。

そういった情報(？)については

ツイッターの夢垢で呟いています。

良ければ見てやってください←

そして見てください！
この神絵を！！

ゆき(ち)さんが書いて下さいました！！

可愛すぎてハゲそうです。

心から感謝致します！！！！