story 1-1 スザクとおつかいデート▼ side:S ページ2
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「お願い! どうしても明日必要なのよ! ね! だから買い出し頼まれて…!」
目の前でぱんっと手を合わせて頭を下げる、金髪の女性…もとい、ミレイ会長。
何やら、生徒会のイベントで使うものや食材が足りないらしい。そりゃぁ昨日いきなりお祭作ろうとか考えるからだよ。
そう考え、溜め息を吐く。全く、何回目だ…。
僕は、えぇと、と答えを濁しつつ、
隣で困ったように頬を掻いているルルーシュに視線を送る。
案の定ルルーシュは、
仕方なさそうに苦笑に近い笑みを浮かべ、会長の肩にそっと触れていた。
「会長、…顔を上げてください。取り敢えず、俺が行きますから」
「本当!? 助かるわぁ、ありがと!」
さっきまでのしおらしい表情と態度をころっと変えて嬉しそうに笑う会長を横目に、僕は慌ててばっと手を挙げる。
これはルルーシュとデートするチャンスだ…!
「ル、ルルーシュ! 僕も行くよ!」
「そうか、ありがとう」
お前が居てくれると助かるよ。そう言って僕に微笑みかけるルルーシュ。
……思わず変な声が出そうになった。
ここにAが居なくて良かった…、居たら絶対邪魔しに来るに決まってる!!
それで何回ルルーシュとのデートを邪魔されたことか!
ルルーシュもルルーシュで「大人数の方が楽しいだろ?」とか言ってAのこと甘やかすし!!
「ふへ、ルルーシュ先輩は優しいですね! 好きです付き合いましょう!」
「ば、馬鹿! そういうのは好きな女の子に…!」
みたいな会話をただ見てるだけの僕の気持ちにもなってよ!!
悔しさのあまりにあの後のAの得意げな顔が夢に出たよ。
まぁそんなことは置いといて、取り敢えず今回はお忍びデート(語弊)を楽しんでやるんだからな…!
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朱磨(プロフ) - リクエストしたいのですが、自分のなかで収まりがつかなくなっていました… なので、読ませていただくだけにします。更新待ってます!頑張って下さい! (2018年4月1日 19時) (レス) id: 09f81ce775 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あんみん。 | 作成日時:2018年2月27日 3時