検索窓
今日:13 hit、昨日:8 hit、合計:35,280 hit

. ページ27

.







また別の日の夜。




「うん……」



わざとらしく立てる音。


これで少しでも、自分を安心させたかった。
「まだ、山田は俺のものだ」て。



でも、その先は、なかった。




たしかに2人とも撮影が長引き、疲れていたのもある。





そんなのただの言い訳に過ぎないなんて、

痛いほどわかってるんだ。




元々、そんなに話す方ではなかったけど、
それ以上に話さなくなったような気がして。




裕翔と「飯」と言う名の、その行為が始まってから、
彼は、俺と話さなくても、幸せそうな笑みをちらつかせる。




俺の前では、そんな顔してほしくない

なんて、到底言えるわけなくて。




「好きだよ、」

「俺も、」




どこか、情熱を感じれないその言葉。



そんなことを感じとるのが、
得意になってしまった自分が、なんとも言えない感情にさせた。




その言葉たちはつもりに積もって。
絡んでくけど、



解いていくのも簡単だった。



なんせ、気づいてしまった。



でも、解いて行っても、

いい運命なんて、
見えもしなかった。



ずっと、そのままにしておくのが、正解。

でも、最初に対処しなかったのは、不正解。



そんな、動かぬ真実が、


自分の首を絞めて行った。







.

.→←.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 8.8/10 (46 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
64人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Mongen!? | 作成日時:2021年2月7日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。