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また別の日の夜。
「うん……」
わざとらしく立てる音。
これで少しでも、自分を安心させたかった。
「まだ、山田は俺のものだ」て。
でも、その先は、なかった。
たしかに2人とも撮影が長引き、疲れていたのもある。
そんなのただの言い訳に過ぎないなんて、
痛いほどわかってるんだ。
元々、そんなに話す方ではなかったけど、
それ以上に話さなくなったような気がして。
裕翔と「飯」と言う名の、その行為が始まってから、
彼は、俺と話さなくても、幸せそうな笑みをちらつかせる。
俺の前では、そんな顔してほしくない
なんて、到底言えるわけなくて。
「好きだよ、」
「俺も、」
どこか、情熱を感じれないその言葉。
そんなことを感じとるのが、
得意になってしまった自分が、なんとも言えない感情にさせた。
その言葉たちはつもりに積もって。
絡んでくけど、
解いていくのも簡単だった。
なんせ、気づいてしまった。
でも、解いて行っても、
いい運命なんて、
見えもしなかった。
ずっと、そのままにしておくのが、正解。
でも、最初に対処しなかったのは、不正解。
そんな、動かぬ真実が、
自分の首を絞めて行った。
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作者名:Mongen!? | 作成日時:2021年2月7日 18時