. ページ11
.
said:in
「慧兄ちゃん?お客さん来たよー?」
「あ、今行くー」
金木犀の香水を2プッシュしてから、店に出た。
初めて見る顔だったから、
「あれ?あなた、この店初めての方ですか?」と尋ねた。
「初めてくるお客さんにはカモミールをサービスしなさい」
なんてお母さんが言ったのはいつだっけ?
お客さんの反応がないから、
「…お客様?」と尋ねると、何かを思い出したよに、
「あ、はい、
初めてです、」と答えた。
侑李は察してくれたのか、奥からカモミールの花を持ってきて、
僕にくれた。
「ありがとう」のアイコンタクトをすると、
彼も、「どういたしまして」のアイコンタクトをくれた。
「これ。
始めてきたお客さんには、サービスで提供してるんです。」
僕は普通のことをしただけだった。
お客さんは一瞬かなりビックリした様子だったが、気を取り戻した。
「その花の花言葉は「これからもよろしくお願います。」です、
また来てくれると嬉しいな…っていう浅はかな思いですが…」
と僕は続けた。
「…素敵ですね、」
素敵…?僕はいつものことをやっているだけなのに。
.
64人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Mongen!? | 作成日時:2021年2月7日 18時