検索窓
今日:15 hit、昨日:8 hit、合計:35,282 hit

. ページ11

.





said:in




「慧兄ちゃん?お客さん来たよー?」


「あ、今行くー」





金木犀の香水を2プッシュしてから、店に出た。



初めて見る顔だったから、


「あれ?あなた、この店初めての方ですか?」と尋ねた。





「初めてくるお客さんにはカモミールをサービスしなさい」

なんてお母さんが言ったのはいつだっけ?



お客さんの反応がないから、



「…お客様?」と尋ねると、何かを思い出したよに、



「あ、はい、
 初めてです、」と答えた。



侑李は察してくれたのか、奥からカモミールの花を持ってきて、
僕にくれた。



「ありがとう」のアイコンタクトをすると、
彼も、「どういたしまして」のアイコンタクトをくれた。





「これ。
 始めてきたお客さんには、サービスで提供してるんです。」




僕は普通のことをしただけだった。
お客さんは一瞬かなりビックリした様子だったが、気を取り戻した。





「その花の花言葉は「これからもよろしくお願います。」です、
 また来てくれると嬉しいな…っていう浅はかな思いですが…」
と僕は続けた。






「…素敵ですね、」







素敵…?僕はいつものことをやっているだけなのに。







.

.→←.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 8.8/10 (46 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
64人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Mongen!? | 作成日時:2021年2月7日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。