絶望の希望Ⅳ【ヒロアカ×まどマギ】【爆豪勝己】 (ページ34)

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第１８３話ページ34

(……ぁ)

地面はひび割れ、凹んでいて、ハッとした。

(……、もってかれそう、だった…)

よほど高火力だったのだろう。エクトプラズムは気絶していた。

魔女化は魔法少女形態以上のポテンシャルを秘めている。完全に使いこなすことが出来れば、身体能力の強化は魔女化の方が上回っている。ただまだAはそれを使いこなせてはいない。

即ち今のは、暴走しかけていたのだ。

過去にも魔女化して暴走することはあった。しかし、その時はぷつんと意識がいきなり途切れて気が付いたら暴走していたといったような感じで、声が聞こえたことはなかった。

(……少しでも抗うことが、できたって…ことか？)

パワーローダーに運ばれていくエクトプラズムを眺めながら、複雑な気持ちになった。

脳の奥底で、頭痛と笑い声が小さく響いていた。

≪次の相手は、彼だよ！≫

校長のアナウンスとともに現れた次の相手。

「…私が、来た！」

平和の象徴、オールマイト。

彼の姿にAは、やっぱりかと呟いた。

「このタイミングで、オールマイト……」

一方、モニタールームでは緑谷がそう呟いていた。

「このタイミングでって、デク君どういうこと？」

「Aちゃんの課題は、多分消耗して暴走しかねない状態で、強敵に対応することなんじゃないかな。エクトプラズム先生との戦い、明らかに消耗してるし、様子が少し変だった。対戦相手の順番が決めらてないとも思えないし、意図的にぶつけたのかなって」

「その通りさね」

緑谷と麗日の会話にリカバリーガールが混ざった。

「アンタの言う通り、オールマイトと戦うタイミングだけは決まっていたよ。教師陣の予想では４人目あたりでぶつけるつもりだったけど、思ったよりも伸びたね」

Ｎｏ,１ヒーローとの戦闘が始まる。